エピローグ


 ニュートンは、聞き込みをしてまわり、ギャンブルでソントンに負けて金を渡した男を見つけ出していた。不幸を引き起こすコンペン硬貨偽造硬貨の金をだ。

 男の後をけて路地裏に入った。

 ニュートンは通り道を先回りすると男の背後から忍び寄り、頭に銃を突きつけた。

「ちょっと聞きたいことがあるだが、いいかね?」

「誰だ?」

「君は、大金を持ってるそうだが……」

「金目当てか? 持ち金なんてロクにねえよ。手に入れた金だって博打に使ってい待ったし」

「私の知りたいのはその大金をどこで手に入れたかだ」

「まっとうな金だよ」

「まっとうな金なら話せるだろ?」

「預けたんだ。その利子が意外と多くってさ。数週間預けるだけで結構な額が付くんだ。そうだ! アンタにもそいつの事を教えてくれるよ」

「是非、頼むよ」

 ニュートンは銃の引き金を戻した。


 霧の街のニュートン探偵事務所2 エピローグ 終わり

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霧の街のニュートン探偵事務所2- 幸せのコイン - ジップ @zip7894

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