第100話木々の心(永福門院)

木々の心

    花近からし

         昨日今日は

              世は薄曇り

                   春雨ぞふる

                       

                         永福門院

                 

    

桜の木の心は 咲くのも近いと感じているらしいけれど


昨日今日と 薄曇りが続いているし


春雨までふってきた。



桜花が咲く時期が近いと感じながら、春雨にかすんだ景色を。見つめている。

わかりやすい春の名歌だと思う。


※式子内親王様の

「いま桜 咲きぬと見えて 薄ぐもり 春にかすめる 世のけしきかな」に影響された歌とされている。


※永福門院(1271~1342)

 伏見天皇の中宮、京極派の代表家人


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