第99話夢の内も

夢の内も

    移ろふ花に

         風ふけば

             しづ心なき

                  春のうたたね


                        正治二年百首


夢のなかでも


ふわふわとゆれうごく 桜の花


それなのに 風が吹いたりすると


春のうたた寝も 落ち着いてはしていられない



花は桜と読んでも、「愛しの君」と読んでも、味わいが深い。

大好きな春の歌の一つです。

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