第47話時代の流れ

今日はまた

     昨日にあらぬ

           世の中を

               思えば袖も

                    色変わり行く


公家の時代

平家の時代

源氏の時代

鎌倉北条家の時代


激しく移り変わり行く時代の流れを、本当に率直に詠みきった歌だと思う。

袖の色が変わるのは、涙のためか。

確かに様々な要因があり、政権交代は起こる。

そして政権交代のためなのか、犠牲は多い。

兄弟の以仁王でさえ、巻き込まれ、敗死した。

それを悼んでの涙なのか。

それとも、戦乱に巻き込まれ、飢饉で餓死した人を悼んだのか。


いずれにしても、激しすぎる時代の流れの中、内親王として歌人として、何もできない苦悩が、この歌に帯びている。


・・・アメリカも政権交代。

出来れば、涙する人間が、一人でも減ればいいだろうけれど・・・なかなか困難のようだ。

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