第46話式子内親王の和歌の師匠 藤原俊成

式子内親王様の和歌の師匠としては、前45話の通り、藤原俊成卿となる。


俊成卿の系譜としては、藤原道長からの御子左(みこひだり)家になる。

権中納言俊忠の子で母は藤原敦家女(むすめ)。

藤原親忠女(美福門院加賀)との間に成家・定家を、為忠女との間に後白河院京極局を、六条院宣旨との間に八条院坊門局をもうけた。


長承二年(1133)前後から、歌人としての活動を本格的に始める。

保延年間(1135~41)から、内裏歌壇の一員として歌会に参加した。

治承元年(1177)頃から、政界の実力者九条兼実に迎えられて、歌壇の重鎮としての地位を不動とする。

寿永二年(1183)、後白河院(式子内親王の実父)の下命により、勅撰和歌集『千載和歌集』の撰進に着手し、息子定家の助力も得て、文治四年(1188)に完成した。

建久八年(1197)、式子内親王の下命に応じ、歌論書『古来風躰抄』を献ずる。



いつまでか

     この世の空を

           ながめつつ

                夕べの雲を

                     あはれとも見む

                            

                              俊成


そのままで十分で 訳は不要だと思う


さすが 師匠にして希代の歌人 


どこか 内親王様の和歌に通じるものがある。

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