すがら/なから

すがら/なから


ko-mugi-ko

5月10日

【発句案】

a. 似たものと言はれし顔や夏に入る

b. 繭車今年の糸をひき始め

c. 蜜柑咲く手遊びつづく邯鄲に


り(PN)

何故か、こちらのタイムラインで見えないのでツイートしておきます。


冬泉

糸を撚り合せる光景が発句にいいなと思いbを。「糸の」と迷うところ。

あとお名前、仮名づかいはどうしますか。


繭車今年の糸をひき始め

 まよいみだれて夜は明け易く


紕う=糸の乱れ、布の摩耗が原義。

それまで一座しましょう。次は


ko-mugi-ko

仮名遣いは捌き判断に合わせます。個人的には旧仮名が好きですが。

名前は……^_^; 毎回違っておりますが、今回は「北窓」で。


冬泉

では旧仮名で、と思いましたが様子見の方々がいるらしいので、入りやすいように新仮名にします。敢えての誤記や旧仮名を用いる手法も勿論ありです。その際は言ってください。


繭車今年の糸をひき始め(北窓)

 まよいみだれて夜は明け易く(冬泉)


り(PN)

お気遣い、ありがとうございます。

巻き始まったので連絡しておきます。


冬泉

第三は転じ。夏ですが、発句が仲夏なので初夏は避けてください。


り(PN)

発句 繭車今年の糸をひき始め(北窓)

脇   まよいみだれて夜は明け易く(冬泉)

第三

①夏茜都のお池訪ぬらむ 

②嘉祥餅食したまふや青天井

③土用凪振子ばかりが位置変えて

(流出子)

次点:羽抜鶏猫も狙わぬ真昼頃


り(PN)

①「まよいみだれ」に付き過ぎか

②「明け」→「真昼間」

③「みだれ」→「動じない」→「動かない」→「凪」

 ちなみに船の上。


り(PN)

③は「て留」でなければ 

 土用凪さ振子ばかり位置変はり

とでもしたかったところ(「ばかり」→「はり」の音も愉快)。

長高いかどうかは謎。


冬泉

5月12日

③を採ります。凪いで変化が無いように見えても、より大きな力(コリオリ力)の影響下にある、くらいの意味で。位置は向きの方が良くないですか? お名前は流出子?

次は北窓さん、雑でさらりとお願いします。


り(PN)

5月12日

「流出子」で。

「向き」はいただきます。

より柔らかな感じですね。


冬泉

5月14日

既にお書きになっていましたね。あとさらりとも余計でした。

アカウント名に文字数取られるからハッシュタグの方がいいのかな。 #繭車の巻


冬泉

5月14日

とりあえず返信でお願いします。こっちでも【発句案】の記事がツリーの冒頭に出てこないので、表六句終わったら新しい親ツイートを作ります。


ko-mugi-ko

a.百年先の待ち合わせ場所

b.ああほんとうだ灯台が見える

c.音も立てずに歩いて来たよ


ko-mugi-ko

a, 振り子、振れているうちにだんだんずれる方だと思いました。昔科学博物館で見た長い振り子の幼児体験。そのため、百年後の話をする。 b.立つ場所を変える=見える。 c.凪の方から、イエスキリストが歩きやすいねって。


冬泉

bを採り。


土用凪振子ばかりが向き変えて(流出子)

 ああほんとうだ灯台が見える(北窓)

月を演じくるめく言語哲学者(冬泉)


ヴィトゲンシュタインと友人夫妻が月・地球・太陽として自転公転を演じてみた逸話から。倒れるまで猛運動した哲学者。


冬泉


連想の流れとしては打越ぎみですが「私はぼけた言語の縁にいる者だ」と自ら言う哲学者と言語のありようを出してみたく。くるめく=転めく・眩く。

単に月というと秋のことになります。次も秋でお願いします。


り(PN)

 ああほんとうだ灯台が見える(北窓)

月を演じくるめく言語哲学者(冬泉)


①鄙に五年(いつとせ)熊の栗棚

②溢蚊(あぶれか)キラリ擂鉢の原

③漁りする海人(あま)海猫(ごめ)帰る空

次点 秋空を割る二丁拳銃


り(PN)

①田舎教師繋がり。五年目にして初めて見つけたとか。

②転めく→転がる→擂鉢……取って付けたよう。

③海空の月こそ映れ(移れ)カンバスや。ヘン!

次点 好きだったから……。


り(PN)

①動き的なものからの離脱。晩秋。

②……の行く→一つ→光る→キラリ。大小対比。仲秋。

③海が多いか。仲秋。


冬泉

②が言語の縁をうろうろしている感じに相応うので。一般名称として擂鉢原があるようなので、こうしたらどうかと。

http://db.10plus1.jp/backnumber/article/articleid/120/ …


月を演じくるめく言語哲学者(冬泉)

 擂鉢原に溢蚊キラリ(流出子)


冬泉

冒頭記事をリツイートして続けることにします。引き続きこちらに返信を。次から裏入り。秋句を願います。


り(PN)

「擂鉢原に」とすると、六句目の落ち着きから他はないようですね。

改訂OKです。


ko-mugi-ko

a.花挿しに水のみ溜まる墓参り

b.『鬼灯の冷徹』いいけどもうひとつ

c菊人形こそばゆくとも動かざる


ko-mugi-ko

a.小泉八雲。墓の花挿しの水にボウフラがわいて蚊が……。

b.まんが。もう一つキラリと光るものが欲しい。

c.足首のあたり刺されやすいよね。

発句で「邯鄲」使っちゃいましたが、秋の季語だったことに今回気づき。


冬泉

なら「邯鄲のこそばゆく…」としては、と思いましたが虫が出すぎかな、cにします。


菊人形こそばゆくとも動かざる(北窓)

 検索したり転失気したり(冬泉)


遊び「だるまさんが転んだ」を連想→私の処では「坊さんが屁をひった」→落語「転失気」


冬泉

知ったかぶりの和尚が小僧に転失気=屁を勘違いさせられて…というお馴染みの噺。検索してみると、分からぬことを後でこっそり検索している自分はまさに「転失気」の和尚ではないか、という落語家(喬太郎)の弁があり、面白いのでそのまま使いました。


冬泉

しかし既知と思っていることでも検索で新たな知見や発想の糸口を掴めることがあるので、転失気も使いようだなと。鬼灯~も知りませんでしたし、先日はスリバチ学会を発見したり。

ここからしばらく雑で進めたいです。流出子さんよろしく。

1:08 - 2016年5月19日


り(PN

菊人形こそばゆくとも動かざる(北窓)

 検索したり転失気したり(冬泉)

一枚目の裏/三/雑

①噺家の蕎麦啜る音唾寄せて

②丘の上少年少女が一直線

③盗人のきしんで歪む大砂漠

次点 袖の香は移りにけりな杯(つき)もまた


り(PN)

①転失気→落語→噺家→蕎麦を喰う仕種→腹の虫(虫を呼び)→虫が多い→香り→ウーム→唾か(唾の素)。

 ずるずると小さんはうどん蕎麦は弟子小三治かしら、三平もまた。


り(PN)

②転失気→屁→へ→字の形(文字の上)→山の上→岡の上→さすがにそれではというならば→「へ」いの上(括弧はいらない)。

③検索→ネット→アリババ→盗賊。てんしき→逆読み(きしんて)→きしんで(回文ルール)。


冬泉

拙句がまよいみだれて、くるめく、転失気と失調続き。次は気をつけます。

①かなあ…いっそ具体的な名を出して、例えば


蕎麦(なわ)たぐる手もとむかし家今松で


のように少し物語を匂わせるとか…どうですか?

早苗とる手もとや昔…のもじり。


冬泉

先代小さんのうどん屋は印象強いですね。小三治は出来心でおじやを啜る場面が好き。三平(これも先代?)の蕎麦食う場面は記憶にありませんが…


り(PN)

三平ではなく息子の正蔵でした。

落語ではなくトーク中に見て、さすがに江戸っ子だと思った次第。


いただいても良いですが、どうしましょうか


恋句が、ご所望かな。

少年少女…… が一応そのつもりでしたが、この流れだと……。


り(PN

蕎麦啜る少年少女が一直線


素麺ではない辺りが落語的かと……。


麺を速め秋波を送る暇もなし


こちらなら流し素麺の場ですね。

アウトドアな合コンの感じ。


り(PN)

辛いのはお腹のガスが抜けるまで


虫垂炎に飛んでみました。

この方が素直だけど恋句ではない。


ガス抜ける その時までの恥ずかしさ


見舞い客に彼氏がいたのかな。


髪の長い娘求めて浜を行く


検索から。

港のヨーコ……。


り(PN)

一回仕切り直して、人情の自の句だから。

①蕎麦啜る噺聞きつつ蕎麦啜る

アドバイスを受けて、

②都々逸の歌声寒し支那の夜

 都々逸を咽で聞かせた六代目 は非情な人でもありました。


り(PN)

遁句しかないなということで、

③湯に浸かり忘れるはずが思い出し

 おそまつ。


冬泉

出かける前にいい加減に書き放してしまいました。転失気=杯事(と勘違い)→都々逸としますか。寒しが冬季なので細し、詞書「圓生御難」を付けたらどうかとか色々考えますが兎も角。


検索したり転失気したり(冬泉)

都々逸の歌声寒し支那の夜(流出子)


冬泉

御難は興行旅の失敗・災難。圓生・志ん生の大陸での体験は色々あったようで。頂いた句からは、二人で蟄居中、女が訪ねて来るから一時外出してくれと圓生が志ん生に頼んだ寒夜の話を思い出しました。志ん生が渋ると、圓生は前を捲ってをえたものを見せたとか…


冬泉

すると恋句になるのかな。まあ落語家によると放屁も色気のうちだそうですから…

あと支那の夜というと西条八十、渡辺はま子の歌も思い浮かびますが。

ということも頭に入れつつ、次も雑でお願いします。


り(PN)5月21日

正確には、仰るとおり満州なので、


都々逸の歌声撥ねる大陸夜(流出子)


といった感じですか。


冬泉 5月21日

↓川柳川柳『ガーコン落語一代』より。

写真


ko-mugi-ko 5月24日

a.舟から囃す対岸の火事

b.リリィを追って本郷さんが

C,銀座万国博覧会へ


ko-mugi-ko 5月24日

a,どストレートに漢詩「楓橋夜泊」っすね。漁火を火事にしちゃっただけ。

b.森川久美『蘇州夜曲』。当時の歌つながりで、マイナーな漫画へ。

C.異国の夜⇒日本で中国人爆買い⇒買ってる銀座は欧米ブランドだらけ、という安易な発想。


冬泉

事変の臭いのaを採ります。となるとやはり「都々逸の歌声細し支那の夜」としたいですね。とりあえず保留。私のは時期柄野崎詣りの道中で舟と岸の者が口喧嘩するという習俗から。


舟から囃す対岸の火事(北窓)

観音へ逢いに来たやら南やら(冬泉)


冬泉

なお「逢ひに来たやら南やら」は新版歌祭文の一文。ほとんど何も作ってません^^;

あと歌声細しは、蘇軾の春夜「歌管楼台声細細」のイメージ。中野美代子によるとこれにも官能的含意があるようで。

次も雑でお願いします。


り(PN)

「都々逸の歌声細し支那の夜」 OKです。


何の因果で東海林太郎が(野崎小唄)

粋な日傘にゃ 蝶々もとまる(今中楓渓)とか。


ハテ、ダウツケヨウ……


り(PN)

観音へ逢いに来たやら南やら(冬泉)

初折の裏 六【雑】 

①ひがひがしからんにじのたつ山

②情けに愛ずる色な忘れそ

③聖の知らずすなほならねば


り(PN)

①来た/南→東/西。

②逢い→別れ。

③観音に頼みに来しは良き政治 とかね。

次点:忙しそう→ぼんやり。


付録:人に厭はえ咳かふ稚児


冬泉

語呂合わせの楽しい①を。ただ虹は夏の季語なので「ひがひがしからん冬の虹立つ」としては如何。この辺りで冬の句も出したいし、僻々し(=思い違い、偏屈)にも合うかと…直してばかりで恐縮ですが。

で次も冬で。その次が月の座ですが、引き上げても結構。


り(PN)

「ひがひがしからん冬の虹立つ」 OKです。


冬泉ありがとうございます。ではそういうことで。


ko-mugi-ko 6月2日

A ようやっとみやこへ来つる顔見世に

B 蜜柑一つある手洗い場の窓際に

C まだ小春つめてえ風もほろよいに


ko-mugi-ko

A みやこは京か東京か。「ひがしから」「ひがしへ」のいずれか。実際は東京から京都へ行きました。

B 「からん」の音遊びを引きずって水道回り。丸くて黄色いもの……つき?

C 次の月を意識したらこんなんなっちゃったお嬢吉三。


冬泉

aで京の四季(そして櫓のさしむかい)を使いたくなりましたが、また南北に戻ってしまうのでcを。


ひがひがしからん冬の虹立つ(流出子)

まだ小春つめてえ風もほろよいに(北窓)

庵の跡を照らす寒月(冬泉)


大川端の場→向島弘福寺にあった梵雲庵


冬泉 6月3日

梵雲庵淡島寒月はご存知西鶴の再発見者で玩具民具などの蒐集家、にとどまらない生涯を遊び通した達人。庵は多くの人が訪れ交流する磁場でしたが、往古茫々…

次は雑で。


冬泉 6月4日

余りに平淡過ぎますか。

「梵雲無碍に遊ぶ寒月」くらいの方が良かったかな。


り(PN)

いえ、どちらでも……。

七月分の小説の第一節が出来てから考えます。

うーん、どちらもレベルが高いな。


そういえば、

 ひがひがしからん えにしありけり

とする手もあったと一昨日気づいた次第。


り(PN)

庵の跡を照らす寒月(冬泉) 「梵雲無碍に遊ぶ寒月」

一枚目の裏 九【雑】

①Knockin' on Heaven's Door 本が好き

②末二年浮世草子の続きたり

③低血圧目覚むる朝のブドウ糖


り(PN)

①淡島寒月→交友→幸田露伴→岸部露伴→ヘブンズ・ドアー(Knockin' on Heaven's Door)

②淡島寒月→井原西鶴→浮世草子

③寒月/梵雲庵→大福/餡→血糖値


冬泉

いいですね。私のも前後につながるように少し変更します。


ひがひがしからん えにしありけり(流)

まだ小春つめてえ風もほろよいに(窓)

塒(ねぐら)の雲を照らす寒月(泉)

Knockin' on Heaven's Door 本が好き(流)


冬泉

②の西鶴辞世も良いのですがディランの曲の印象(こっちはビリー・ザ・キッド辞世)で①を。映画は未見なので下五が分からないのですが、そこは北窓さんの解釈に預けましょう。次も雑でお願いします。


ko-mugi-ko

A だが断る 字足らずでもだ

B リアリティたちダンスしている

C 狂いたる金剛石を透かし見て


ko-mugi-ko

岸辺露伴(ジョジョ4部)づくし。

A 露伴の名言「だが断る」。B リアリティを追求する露伴。ホドロフスキー著『リアリティのダンス』。 C クレイジーダイアモンドは仗助のスタンドだぜ。


冬泉

ジョジョ知らないなあ…調べて少し分かり、ピンクフロイドからLSD、フラワームーヴメントと辿って、終焉の言葉としてラスト・ワルツを持ってきました。cは短句にしたい。


狂える金剛石を透かし見(窓)

供花燦々ラスト・ワルツはしめやかに(泉)


冬泉

花の座ですが、供花が正花になるのか…花の縁は使えないので花に酔うて、くらいでもいいかも。しめやかに、は参加した人(久保田麻琴など)の話から、映画や音盤のような雰囲気ではなかったと聞いて。七七も仮の直しなのでご一考を。


冬泉

次は折端(初折の最後)で、春です。その次の折立(名残折の最初)まで春が続きます。

ところで飛び入り希望者いないのかな?


り(PN)

狂える金剛石を透かし見(窓)

供花燦々ラスト・ワルツはしめやかに(泉)


一枚目の裏 十二【春】(折端)

①獺祭れハニホヘトイロ

②焼野に立つや雨降りいでぬ

③田毎に残る薄氷(うすらい)光り

次 なお冴返る春に行く川


り(PN)

①魚を鍵盤見立て。

②しめやか/供花→雨/焼野。

③燦々→光。「る-る」の方が良いかな。

次 ワルツ→ドナウ。


珍しく忙しいのでてんてこ舞それに限ってトラブル続く(日臨技)


冬泉 2016年6月9日

①かと思ったんですが、また本のイメージが重なるのと、獺祭=乱雑が鍵盤の整然と合わない気がして、②にします。③は光が打ち越す、次は暗示せずドナウの方がいいのでは。①も舞曲っぽい順なら…


焼野に立つや雨降りいでぬ(流)


次も春です。


冬泉 6月18日

なお後槻さんからはまだ返事いただけず。焼野に雨は再生の象徴にも思えますが、さて…


ko-mugi-ko 6月19日

1.万愚節しゃれなどいうてる暇もなく

2.今年から田を打つも様になり

3.夏近し白きシャツなど買い求め


ko-mugi-ko

しめやかな感じで来ると生活感出したくなる習性。

1.しめやかなあと、「さて!」の感じ。

2.写実。野、雨から、農、始まり。

3.野から生活に視点を転じ。


冬泉

cを採って、


夏近し白きシャツなど買い求め(北窓)

衿元に刷く香の虚無(ヴァニタス)(冬泉)


「など」の内容を考えて香りかなと。イメージとしては白檀ですが、まあ何でも…

次も雑で。


り(PN) 6月21日

衿元に刷く香の虚無(ヴァニタス)(冬泉)


名残りの表 三【雑】  

①善人の頭蓋骨(とうがいこつ)を拝みせば

②吸盤にて根に寄生する変はり者

③十重二重セーラー服の青に舞ふ

次 眉引きのかほ片目にて覗き込み


り(PN)

①静物画ジャンルのヴァニタスから。内容は異なりますが……。

②白檀のこと。「吸盤」は「サッカー/Sucker」としても良いです。

③衿から。人は入っていません。どんな原因なのか、謎。


冬泉

セーラー服(十重二十重ですよね)も面白いのですが打越かと思い①に。②はもう一歩進んでその寄生性を句に仕立てると良かったような。次も雑です。恋でも…


衿元に刷く香の虚無(ヴァニタス)(冬泉)

善人の頭蓋骨(とうがいこつ)を拝みせば(流出子)


ko-mugi-ko 7月1日

1.話し相手が杖ついて来た

2.科学博物館の地下室

3.記者会見で震えざらまし


ko-mugi-ko

1.SHERLOOKをループしてるもんで。第一シーズンが好き。

2.幼児期の記憶。日本人とイタリア人が並んでいた。善人や否やは不知。

3.いろいろ時事風。


ko-mugi-ko

あ、2は、「とうがいこつ」なので、日常語ではなく科学用語というところから。


冬泉

aを採って、


話し相手が杖ついて来た(北窓)

一身に三世を経て十四歳(冬泉)


半七捕物帳で。所謂天保老人の回想などでこの言葉よく聞きます。その明治国家の帰結が十四歳呼ばわり…今また同じ轍を踏んでないかと気になったりする訳で。


冬泉

あまり意識しませんが、半七捕物帳の語りは語り手の現在(大正末~昭和初)、語り手の過去(明治)、半七老人の過去(幕末)という三層。

次はお任せします。有季(春以外)でも雑でも。


り(PN

話し相手が杖ついて来た(北窓)

一身に三世を経て十四歳(冬泉)


名残/表/六/雑

①プラグスーツの色も鮮やか

②含まれざれば効果なかりき

③のろいあらまし時隔ちなき

次 キレる若者老い人になる


り(PN

①エヴァのチルドレンが母親のいない十四歳の子供という設定から。

②三世から「ジキルとハイド」へ。薬品材料の不純物のこと。遠いか。

③半七は温厚なので、そんなことはないでしょうから、犯人たちの方。


り(PN)

次 変化を変化なしと受け。この場合は、キレる老人が増えたのではないということ。


案外字数を使う。


冬泉

犯罪率の高いある世代が老いているだけという話は聞きます。実はずっと十四歳(^^;他人事じゃないな…①にします。


一身に三世を経て十四歳(泉)

プラグスーツの色も鮮やか(流)


次もお任せします。有季、雑、月、恋。花以外何でも。


ko-mugi-ko

1。何でもと言われて困る柄じゃなし

2。幸福な河童が理想なんだけど

3。ぬばたまの丑三つ時に活性化


ko-mugi-ko

1.がらじゃなけど、迷っちゃったよね。

2・ロリショタが嫌いなんです。倫理的にじゃなくて単純な性的好みとして大人がよくて子供は「嫌」。自分自身は芥川の河童が憧れ。

3.単なる写実。この癖直したい。


冬泉

2を。幸福な河童は生まれない河童、とつい考えてしまうのですが、コメントからすると逆向きに歳をとる方でしょうか。付句は芥川の遺稿「機関車を見ながら」を使って、


幸福な河童が理想なんだけど(北窓)

穂麦揺らして疾(はし)る機関車(冬泉)


冬泉

社会の趨勢と個人の生を機関車に準えて、例の「ぼんやりした不安」に向けて自嘲気味に放り出したようなエッセイ。自殺は大暑の頃。

句としては穂波に機関車を幻視したというところ。

夏は一句でもいいので、次も花以外ご自由に。


ko-mugi-ko

ああ、そうです、逆向きの方です。最近しみじみ思ったりするアラカン。

生まれない方は、小4で読んだ時と今とあまりかわりなく、試してみないとわかんない、というのうてんきな。


り(PN)

幸福な河童が理想なんだけど(北窓)

穂麦揺らして疾(はし)る機関車(冬泉)


名残/表/九/雑

①巷にてをみならの脚の細くなり

②唐繻子(とうじゅす)の丸帯嬉しさうに締め

③傍目にも判るエイダの父親似


り(PN)

次 悪を裁つスーパーマンの背負う枷


①疾る → 歩く → 脚。季語はありませんが夏実感。

②機関車に乗って町までやって来る恋人迎えに駅まで歩く(恋)。


り(PN)

③機関車 → 蒸気機関 → スチームパンク → 解析機関(analytical engine) → エイダ・ラブレス。

次 機関車 → スーパーマン。


り(PN)

調べるとエネルギー源が黄色い太陽。太陽という点でウルトラマンと同じ(吃驚!)。さらにウルトラマン(アルトラマンだろうが)という敵もいる。


り(PN)

字数制限の関係で呟きがバラバラになって散る夕暮れ(桜)

じすうせい/げんのかんけい/でつぶやき/がばらばらになっ/てちるゆうぐれ


冬泉

③を。『ディファレンス・エンジン』も『エイダ』も内容忘れてますが、人工知能に埋め込まれたイヴ的な原意識という扱いでしたでしょうか。山田正紀の方は『地球・精神分析記録』『幻象機械』と三部作のような印象。①は「夏の街行くをみならの脚細く」とか…


り(PN)

『ディファレンス・エンジン』は後半が……。

『エイダ』は神林(ディック)方式唯一神林超え評価。

これが五、六月頃には、まだ細くなっていないんですね。つまり時間の推移……。


冬泉

次もお任せですが、父親(バイロン)に生き写しの美貌、から恋に持っていけるでしょうか。

穂麦揺らして疾る機関車(泉)

傍目にも判るエイダの父親似(流)


り(PN)素直に……。

夏に向けをみならの脚変はりつつ


ko-mugi-ko

1.レマン湖畔の夜に話して

2.恐ろしいほど甘いその実を

3.この世以外でまた会いましょう


ko-mugi-ko

すみません、返信したつもりでした。

1・基本事項。フランケンシュタインは恐怖の話だが愛の話だよね恋じゃないかもしれないけど。私的にはBL妄想も。

2.上記、恐怖と愛のイメージをまんま。

3.パラレルワールド、これもまんま。


冬泉

棄てられた子が、とうに軽蔑している親に承認を求めに来る。親子故に生じる哀しい齟齬の話にも見えます。


レマン湖畔の夜に話して(北)

月満ちて顔の無い児が這うて来る(泉)


月満ちては複義的に…どちらかというと死児の夢か。次も秋で願います。

2016年8月7日


り(PN)

レマン湖畔の夜に話して(北窓)

月満ちて顔の無い児が這うて来る(冬泉)


名残り/表/十二/秋


①粧う山に流し目をして

②軒下で飼う鶉丸々

③蚯蚓鳴く道風は冷んやり

次点 藻に棲む虫は われから と鳴く


り(PN)

腐りゆくかほの無し児の口聞かば藻に棲む虫の言の葉借るる(われから)


冬泉

終止形続きが気になりますが、番外に。能「海士」にもつながりますし。これで恋離れ。

http://nohgaku.s27.xrea.com/tokushu/ama.htm


月満ちて顔の無い児が這うて来る(冬泉)

藻に棲む虫はわれからと鳴く(流出子)


次から名残裏。秋でよろしく。


り(PN)

海士の刈る。藻に住む虫にあらねども。われから濡らす。袂かな。

……そこまで考えていませんでした。


り(PN)

出典

http://www.syuneikai.net/ama.htm


冬泉

エイダと顔の無い児が親子で、レマン湖と藻が水沢で、もつれ気味なのが気になると言えば気になりますが、良しとします。能に詳しい北窓さんがどう料ってくれるか、楽しみです。


ko-mugi-ko

1.かわいいのは自分だけだしカシオペア

2.笑い茸ごちそうするから忘れなさい

3・さあ一気に釣瓶落としから奈落


ko-mugi-ko

メアリー・シェリーとか海人変成男子とか、ちょっと物欲しげな女たちがうざくなってきたので。

1.カシオペアとかガートルードとか好きさっ。 2.もーめんどいんだからおめえらっ。 3.落ち込みたいならかっこよく行こうぜっ。


冬泉

笑い茸ごちそうするから忘れなさい(北窓)

お釈迦さまでもアッチョンブリケ(冬泉)


茸→ピノコ。釈迦の最期は茸料理での食中毒だとか。

前に観音出たし、嬰児・顔のイメージも引きずるのですが…

ディオニュソスの笑いでバッコスさまも考えました。


冬泉

次も雑でお願いします。


り(PN)

8月25日

笑い茸ごちそうするから忘れなさい(北窓)

お釈迦さまでもアッチョンブリケ(冬泉)


名残り/裏/三/雑


①A非A 白地に赤の境界線

②ava-lokita-svara(アヴァロキテシュヴァラ)離れて音を観る


り(PN)

③もう一度二人に還る溶鉱炉

次点 何事も表皮消ゆれば中身現る


①「お釈迦さま」から。実際には龍樹。Aかつ非Aが四角内に○というベン図の丸の境界線で表せる。


そこに今の日本を混ぜてみた。

②観音ですね。


り(PN)

③ピノコ→手塚→ロビタ。本当は『一つに還る』なのかな。

次点 これもピノコから。第12話『畸形嚢腫』参照。


冬泉

8月27日

③を。リアルタイムの手塚治虫はブラックジャックや三つ目で、火の鳥は全部は読んでませんが、未来編好きです。ロビタの投身は火の鳥への同化と類比なのか対比なのか…


お釈迦さまでもアッチョンブリケ(冬泉)

もう一度二人に還る溶鉱炉(流出子)


冬泉

中論も斜め読みですが、この場合排中律的な二分法・二極化が幅を利かす今の日本ということでしょうか。そう言えば間隙や肥痩のある須藤真澄の輪郭線魅力的ですね。境界線をめぐる物語を描く漫画家ならでは、という気がしてます。次も雑でお願いします。


冬泉

8月28日

そう言えば「一切(ひときれ)を一切(いっさい)にする溶鉱炉」という改案も思いついたんですが、あまり理に落ちるので没。以前の連句でもこの一切が両極端かつ通底する意味になるという話が出たような気がしますが、その時も不採用でしたか。


冬泉

10月17日

匂いの花(挙句前)は事前に作っておくも可なので、置いておきます。会いたいと(^^;


もう一度二人に還る熔鉱炉(流出子)

・・・・・・・・・・・・(北窓)

靉靆と股のぞきして花の雲(冬泉)


り(PN)

10月22日

北窓さんがUPUPなので、ここまで纏めておきます。(表)


アイタイは見事に使わない言葉カモ……


春眠や靉靆として白きもの(高浜虚子)


冬泉

10月22日

そうでしたか。では区切りがついたらよろしくお願いします。イグノーベル賞にちなんで股のぞき→遠ざかる、ぼやける→花の雲→靉靆→会いたいと連想したまで。


ko-mugi-ko

11月19日

すみません、今どうしても頭がこちらに向きません。プリントアウトしましたが、字が読めません。

やると言っておいて大変申し訳ありませんが、お二人で完成させてください。


冬泉

11月19日

承知しました。遊びですので余裕のある時にまたご一緒しましょう。その時を楽しみにしています。

何だか句の通り(二人に還る)になってしまいましたが、どうしましょうかね。


冬泉

「円卓の巻」時の不採用句をはめ込んでみました。発句とも照応するのがどうかというところですが…


もう一度二人に還る溶鉱炉(流出子)

ほどけ続ける糸の稜線(北窓)

靉靆と股のぞきして花の雲(冬泉)


冬泉

11月22日

「ほどけ続ける…」はもちろん北窓さんの旧句。体言止めが続くので拙句を「花の雲靉靆と股のぞきして」にします。任せていただいたしこれでいいとして挙句よろしくお願いします。


り(PN)

ほどけ続ける糸の稜線(北窓)

花の雲靉靆と股のぞきして(冬泉)


挙句【春】

①春立ち上がり川面を染めき

②子猫がじゃれる からころころろ

③凍返る日もスピンはい回む

次点 人の消えても春かたまけて


り(PN)

①実際に京王線の車窓から見た風景は「雲立ち上がり川面に映る」で。修飾するなら「雲立ち上がり川面を埋める」

②発句の風景から。

③これも同じ。「スピンは巡る」は朝永振一郎博士のエッセイ集。

次点 終末SF風に。

今一つな感じ


冬泉

子猫を採りたいのですが、これだけ無季。春の句になりますでしょうか。投げ込みで「春の空葫蘆」とか…


り(PN)

きごさい歳時記

http://kigosai.sub.jp/archives/1964

によると以下だそうです。


猫の子(ねこのこ) 晩春

【子季語】

子猫、猫の親、親猫、孕猫、子持猫、猫の産

【関連季語】

猫の恋


り(PN)

【解説】

春に生まれた猫の仔をいう。生まれたばかりの仔猫の愛らしさは無類である。これから味わうであろう世の荒波を思えば哀れでもある。


猫の子や秤にかかりつつじやれる

一茶 「おらが春」


り(PN)

百代の過客しんがりに猫の子も

加藤楸邨「雪起し」


猫の子のくんずほぐれつ胡蝶かな

其角 「五元集」


捨仔猫地に手をついてもうこれまで

中村草田男 「時機」


さまざまな恋の果なる子猫かな

長谷川櫂 「虚空」


冬泉

そうでした。ではそれで。

花の雲靉靆と股のぞきして(冬泉)

子猫がじゃれる からころころろ(流出子)


冬泉

最後にボケてしまいました。ここまでお付き合いありがとうございました。感想はいかがでしょうか。北窓さんもまた機会があれば。

2016年11月23日


り(PN)

最後でダレましたが、展開も読めない感じで面白かったです。

北窓風のずらしはなかなかできないと思えます。


り(PN

適当な画をつけて、いつものように投稿しますので宜しく。



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歌仙「繭車の巻」 り(PN) @ritsune_hayasuki

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