喪女が生まれて初めてエステと脱毛サロンに行く話
@namikawa
第1話と、とりあえず作者(ナミカワ)のスペックを紹介するぜ…!
と、とりあえず作者(ナミカワ)のスペックを紹介するぜ…!
本棚の最前線を陣取るコミック。
・ボ○ボーボボーボボ
・脳○そプルン!
・浦安○筋家族
……お分かり頂けただろうか。
前線には小学生が喜びそうなギャグマンガが並び、その後ろにはヘルシ○グや銃○、M○NSTERに○ateシリーズが並ぶ。バン○ーブレードや○月のライオンとかも好きだ。BL以外なら例え強姦があろうと拷問があろうと大抵の漫画は面白く読める。いや、ゴリゴリの少女漫画は駄目かもしれない。試したことがないのでその辺は未知数……なんかバナナフィッシュとかいうのが面白そうだったな、今度試してみよう。
趣味は本、漫画、アニメ鑑賞。ドラマは見ないので月9の話をされると大変困る。加えて芸能人にも全く興味が無いので「○○に似てるよね~」などと言われても全くピンと来ない。嵐やカト○ーンのメンバーの名前は全員挙げられないけど、歌って踊れる土木屋なら全員言える、大体そんな人種である。録画しているのはマツコが出ているのが多い。
こんな引きこもり型な生活をしてるとね、最低限しかお金使わないの。
漫画は読むけど大抵古本屋で買うし新刊買ったところでたいして懐は痛まない(サロン通いだしてとても実感している)。レンタルビデオも同じだ。たまに気分を変えるのに喫茶店まで行って延々本を読み続ける、回転率に貢献しない迷惑な客をやりに行くのに多少お金がかかる程度。金銭感覚が守銭奴化してるから使ってる化粧品も化粧水も1000円以下のやつである。よく本を読んだままお風呂入る前に寝てしまい、入ったとしても髪を乾かす前に爆睡。休日は一歩も家から出ないのでパジャマンマ。……こうして立派な喪女(モテない女の総称)の完成である。
ああ!
何もつくろわずに言わせてもらうぜ!
安定のニキビ顔!治っても治っても同じところにまた出来る!(つまり治ってない)
アイプチさんが全く通用しない重すぎる一重まぶた(死んだ魚の目)
髪の毛は枝毛パラダイス(くしが通らない)
暗がりでスマホみてたら『満月のようだ…』と言われる丸い顔!(オタフク)
綺麗になろうと思ったことは何度かある。
あるもので頑張ってみようと化粧を磨こうとしたこともあるのだが、どのサイトも雑誌も目の周りの化粧なんざ二重まぶたか一重の人間のためのアシストでまるで役に立たねぇ……あのなぁ、腫れぼったい目のやつが目の周り化粧しないのな、別に努力してないわけじゃないんだよ。みんな化粧すればいいのにとか言うんだけど、アイライン引いたらまぶたがはれぼったすぎて瞬きするたびに下まぶたにスタンプされていくの。つまりアイラインが取れてクマみたいになっていくの。ウォータープルーフ使えばいいじゃない? 私の化粧箱の中には既に長時間耐久を謳ったアイラインが4本転がっている。アイプチはほぼ全メーカー試した。今は屍と化している。私はマスク美人にすらなれなかったのだ。
そんな無気力感からか、私はどんどん美容から離れていった。
ニキビも治そうといろいろ試したが効果が出ず、いつのまにかもとのたまにコタツで化粧したまま寝てしまう生活に戻ってしまった(ダメ人間)
だがそんな私ももう26歳である。
それがどういう意味かお分かりだろうか。
同 窓 が ど ん ど ん 結 婚 し 始 め た。
別に結婚がゴールだなどと言い張るつもりは無い。だが、だがだ、流石に一度も誰ともお付き合いすることなく一生を終えていいのか自分。やるなら今だぞ? 今しかないぞ? 見た目は確かに平均以下だが、あと数年もすれば更に降下していく道しか残されていないのだ。それなら少しでも綺麗なうちに綺麗にならなければ…!
……というのを一年ぐらい思っていてHP見ただけでやりきった気分になってました。
うん、なんかもうね、すいません。
けれどこの世は競争のある商売の世界。
こういう、『興味はあるけどなかなか行けない』人を言葉巧みに操る人々が居る。居ました。釣られました。本屋の目の前に特設ブース(といってもパイプ椅子と長机が置かれた簡素なもの)で、「手だけでもエステ体験してみませんか?」と声をかけられ【無料】となびく旗の下、されるがままに着席。
「エステとかってされたことあるんですかー?」
「いや…ないです……」
「でもこうして座って下さったってことは美容に関心があられるってことですもんね! えらい!」
お姉さんからはトテーモいい香りがしました。
私はエヘヘと照れ笑いしながら(いくつだお前)、「今通常10,000円のエステを新規様限定で5,000でご案内させて頂いているんですー。そして今日予約して下さったら、こちらのお試しボディーソープセットをプレゼントしちゃいます」と言われ、まさかのその場でスケジュール表を開き自分の休みの日を確認して予約を入れるという普段の自分ではありえない行動に出たのである。
そう、だから私は、いきなりポンと28万出したわけではないのだ。最初は5000円から始まったのだ。
怖いよね、商売。
次の話では巧みな誘導尋問型営業というのを紹介するよォッ!
(そしてこのエッセイにはここまで高い金払ったんだから何が何でも肌キレイにならねば、ならずともせめてネタにしなければ、というカビ臭い使命感がある)
家に帰るとお風呂が楽しみだった。
ものぐさで乙女な趣味などないけれど、いい香りは好きなのだ。わざわざ100円均一であわ立てネットを購入し、体を洗う。自然な薔薇の香りは、お姉さんと同じ香りがした。
喪女が生まれて初めてエステと脱毛サロンに行く話 @namikawa
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