9.母なる森を見すえ

《神官》がいるという、村の奥の建物もやはり丸太小屋だった。どういう場所なんだ、と真剣に考えこむディランを振り返り、フランツが笑う。

「ここはね。会議所と書庫を兼ねた建物だよ」

「しょ、書庫?」

 素っ頓狂な声を上げたのは、ディランでなくレビである。小さい少年に目を移し、フランツがうなずいた。

「そうは見えないだろうけどね。書庫は地下にあるんだ」

「へええ」

 淀みない解説に好奇心をくすぐられたのか、レビが身を乗り出す。フランツはくすりと笑った後、飾り気のない木戸に手をかけた。細い手に少し力をこめて、扉を押し開ける。

 ぎいぎいと軋みながら開いた扉の先は、薄暗かった。村人全員が問題なく入れるであろう空間には、しかしほとんど物がなく、殺風景だ。奥の方にかろうじて、机のようなものを見て取ることができた。そして、そんな場所に佇む人が一人。うす青い衣をまとった者がいる。衣のすそには銀色の刺繍が施されていて、それは外から差し込むわずかな光を反射して、鈍く光った。その者は、背格好からして若い男性のようだ。にこにこしているフランツの後ろで、ディランが息を詰めているうちに、青い衣の人が振り返った。予想通り、二十代の男の顔が、来訪者を見た。細められた目には不審の色がちらついている。

「……フランツですか? どうしたのです、突然」

 若者は、無愛想に訊いた。対照的に、フランツは明るく手を挙げる。

「外からお客さんが来たんだよ。だから、連れてきた」

「外から? つまりそれは、よそ者ということではないですか。何を……」

 若者は実に不愉快そうに顔をしかめた。何かを言いたそうな彼を、フランツが片手で制する。

「待った。君の言いたいことはわかる。でもね、君たちの同胞ともが一緒なんだ」

 そう言うと、フランツはゼフィアーを手で示してみせた。彼女は慌てたようにぺこりと頭を下げる。若者の目がわずかに緩んだ。

「突然お邪魔してすまない。あなたがこの村の《神官》か?」

「――ええ。《神官》は僕一人ではありませんがね」

 ため息混じりに訂正すると、若者はようやく体をこちらに向ける。青い衣のすそが舞いあがった。ディランが一瞬、その光景にみとれていると、《神官》が拳を胸にあて、頭を下げる。一行にとっては久しぶりに見る所作だった。

「この村の現状もありますから、心から歓迎するとは言えませんが……ひとまず、ようこそ、我らの村へ」

 そう言うと、《神官》は顔を上げて一行を見渡した。

「――このような辺境の地に、どんな御用がおありでしょうか」

 若者の言葉は、ちくりと響く。けれど、それで動じるディランたちではない。彼らは無言でうなずくと、順番に事情を説明していった。ここへ来たのは《魂還しの儀式》を調べるためだが、念のためディランの記憶喪失についても打ち明けておいた。

 手早くすべてを話し終えたところで、ディランは二人の若者の様子をうかがう。フランツはどうも、純粋に感心しているようだ。目をみはり、身を乗り出してうなずいている。対して、《神官》の若者は、難しい顔で黙っていた。

「『伝の一族』の力を使わない《儀式》か。確かにそれなら、今の時代にも竜の魂を還すことができるだろうね。すごいことだよ」

 明るい声で言ったのは、フランツだ。認められたことに安心したのか、ゼフィアーはぱっと顔を輝かせる。

「そうだろう! だから、《儀式》について調べるためにこの村まで来たのだ! どうか――」

「だめです」

 勢いよく語る少女の声をさえぎったのは、冷たい一声だった。言葉の刃で一刀両断されたゼフィアーがその場に凍りく。ディランたちも驚いて、声の主に目を向ける。声の主――つまり若き《神官》は、冷徹なまなざしを少女に向け、言いきった。

「事情はわかりました。しかし、書庫への立入は認められません」

 まぎれもない、拒絶の言葉。それにゼフィアーは青くなり、ほかの四人も思わず「は?」と言ってしまった。真に冷静でいるのはフランツのみで、彼はこうなることがわかっていたかのように、苦笑してかぶりを振っている。

 少し経って、驚きから立ち直ったゼフィアーが若者に詰め寄った。

「な、なぜだ? なぜ、だめなのだ?」

「決まりだからです。地下にある書庫は、《神官》と特別に認められた者しか立ち入ることは許されない。これは、僕らが生まれるずっと昔から村に存在し続けた、掟です」

 若者の言葉は途切れなかった。声こそ平板だが、言葉の発される早さたるや、濁流といってもいい。ゼフィアーは一瞬言葉に詰まったが、すぐに反撃に出た。

「決まり、掟か。それが大事なのはわかるが、そう悠長なことを言っていられる状況ではないのだ」

「関係ありません。だめなものはだめです」

「書庫にある文献とやらが、砕けた竜魂りゅうこんを清める手がかりになるかもしれないのだぞ⁉」

「絶対にそうである、という保証はないでしょう」

 若者の声は揺らがない。ほんのわずか、顔を歪めたゼフィアーが、すぐに口を開いた。それが考えなしの、反射によるものだと、ディランは気づいた。

「ディルネオがそう言っていたと、彼の眷族が証言したのだ」

 息をのむ音は、誰のものだったのか。トランスが顔に焦りをにじませて踏み出したが、続く一声はそんな外野の動きすら止めた。

「ディルネオ様は、いらっしゃらない」

 氷のような、というのも生易しい、色を失った音。それは、濃い色の床板に落ちて、跳ねた。

 ゼフィアーもそこで己の失態に気づいたのか、顔をこわばらせて口をつぐむ。そこでディランがようやく動き、彼女の首根っこをつかんだ。有無を言わさず彼女を引きずって下がると、《神官》の若者はまた、彼らに背を向ける。一行をちらりと振り返った。

「本当ならよそ者を留まらせたくはないのですが。我らが友に免じて、滞在は認めます。聞きこみなり実地調査なり、好きにするとよいでしょう」

 彼はそれだけ言い残すと、小屋の奥へ歩いていく。

 暗がりに消える青い衣を、一同は呆然として見送った。そして、若者の姿が完全に見えなくなったところで――

「何をやってるんだ、おまえは」

「いくらなんでも無神経すぎます」

「俺が同じ立場でも切れてるよ、ありゃあ」

「失言ね」

 仲間たちから一斉に非難の言葉を浴びせられたゼフィアーが、少年に首根っこをつかまれたままうなだれた。


 なんの収穫もないまま小屋を出た一行は、フランツの家へ泊めてもらうことになった。彼自身が言い出したのだ。

 小さな家のひとつに招かれた彼らは、そこでようやく旅装を解いて、羽を休める。そして、弱々しく光る太陽が西の端に沈む頃になると、家の奥の暖炉の火が強められ、狭い屋内を煌々と照らしていた。

「私はあきらめないのだ」

 むしろに膝を立てて座っているゼフィアーが、ふいにそんなことを言う。隣で自分の鞄を開けて中身をあらためていたディランは、強い目で筵をにらんでいる少女を一瞥した。

「ちょっと時間を置いた方がいい」

 ディランはそう助言した。しかしゼフィアーは首を振る。

「昼間も言ったが、悠長にはしていられないのだ。明日、行く。行って、謝って、もう一度きちんと頼んでみる」

「――そうか」

「うむ」

 少女の意思は固いらしい。そうとわかれば、ディランは何も言わない。自分の鞄の口を閉じ、脇にどけた。そこへ、木の盆を持ったフランツがやってくる。

「気合が入っているのはいいことだけど、今日はとりあえずゆっくり休みなよ。長旅で疲れているだろう?」

 五人に笑いかけた彼は、盆の上からとった木の大皿を、円を描くように座っている一行の中心へ置く。そして自分も、筵のあいているところへ座った。ちょうどマリエットの隣だった。

 ディランは皿をのぞきこむ。そこには、焼き色のついた見慣れない肉が載っていた。

海豹あざらしの肉。漁村の知り合いに、融通してもらったんだ」

 穏やかな声が降ってくる。銀髪の若者は、相変わらずにこやかにしていた。西大陸から来た若者は、「あざらし……」と呟いて、大皿の上の肉をまじまじと見る。平然としているのは、年長者たちだけだ。

 ディランたちが驚愕から立ち直った頃になって、ようやく食事が始まった。

 彼らの様子を小屋の裏手からのぞき見る人がいることに――今はまだ、誰も気づかない。


 一行はその後も村に滞在し続けることとなる。フランツの家のことを手伝いつつ、村の中でさりげなく聞きこみをしてみるが、目立った成果はあがらない。あっという間に時間が過ぎて、ディランがふと気づいたときには、滞在四日目の朝となっていた。

 この日、ディランは村を散歩していた。薪割りの手伝いを終えたとき、フランツに「ちょっと歩かない?」と誘われたのだ。もともと狭い村である。そう時間のかかる「散歩」でもないだろうしついでに情報収集もできると考えたら悪くない。そう思ったディランは、快諾した。

 小さな村の中には、人の姿をぽつぽつ見かける。けれど、人々はおしゃべりをすることもなくそれぞれの仕事に勤しんでいる。そのせいか、実に静かな朝だった。道なき道を歩きながら、濃い草と薬のにおいを感じたディランは、ふと、隣のフランツを振り返る。

薬師くすしが多いよな」

「そうだね。この村では多くの人が薬を作ったり、売ったりして生計を立てているよ」

「ゼフィーの故郷もそうだったって聞くし、『伝の一族』の人たちは、普段はみんなして薬を作ってるのか?」

 ディランが真剣な声で言うと、フランツは小さく吹き出した。

「さすがに、全員がそうってことはないんじゃないかな。ほら、この村は《青の森》……いや《大森林》のすぐそばにあるでしょう。薬のもとになる植物がよく採れるんだよ」

「ああ、なるほど」

 言われて、ディランは納得する。村の奥の方――正確には、その先に見える森を仰ぎ見た。

 もう慣れたが、この村は常に緑のにおいで満ちている。それもまた《大森林》の影響なのだろう。時折、ふと、においを強く感じて、息が詰まるような思いをすることがあった。二人は、のんびり会話をしながら、音の少ない村を歩く。

「にしても、マリエットとフランツは似てるな。実は親戚だったりする?」

「さあ? でも、可能性はある。僕たちの部族は、三十年くらい前まで部族の人としか結婚しなかったらしいし。近親婚も普通にしてたみたいだよ」

「……それは、すごいな」

 たわいもない話に花を咲かせた二人は、初日に訪れた丸太小屋の前に差し掛かっていた。

 そのとき、中から聞こえてきた声に反応し、彼らは揃って足を止める。

「書庫へ入るのはだめだと、何度言ったらわかるんです?」

 苛立ったような声。ディランには覚えがある。あの、年若い《神官》の声だ。

 フランツも気づいたらしい。二人は、扉が閉ざされた丸太小屋の前で顔を見合わせる。

「……まさか」

 そう呟いたのはどちらだったか。彼らは同時に、扉の方へ足を向け、フランツがそれを押し開いた。軋んで前へ動いた扉のむこうに、みっつの人影が見える。少しして、薄い闇の中に人の姿が浮かび上がった。

 一人は、見覚えのない、《神官》と思しき老人。一人は初日に顔を合わせた若者。そしてもう一人は――ゼフィアーだ。なぜか、若者に首根っこをつかまれている。猫みたいだ、とディランはどうでもいいことを考えた。どうでもいいことを考えたくなる程度に、参っていた。

 来訪者に気づいたのか、老人が目をみはる。

「おや。フランツと、もう一人は、もしかして」

「はい」

 戸惑ったように言う老人に、フランツがうなずいてみせた。老人に軽く会釈したディランは、そのままずかずかと三人の前まで行き、とりあえずゼフィアーを回収した。再びディランにぶら下げられたゼフィアーは、あっけらかんと顔を上げて笑ってみせる。

「あ、ディラン、おはよう」

「何がおはようだ、馬鹿ゼフィー。どうりで薪割りのとき、姿が見えないと思った……」

 同行者の少女に刺々しい言葉を浴びせたディランは、《神官》たちに向き直ると頭を下げた。

「うちの連れが、すみません」

「まったくです」

 少年の謝罪に、若者がため息で応じる。

「彼女、毎日一人でここに来ては、僕にかみついてくるんですよ。そろそろどうにかしてください」

 疲れたような声を聞き、ディランとフランツが揃って目をむいた。二日目以降、ここを訪ねたという話を聞いていなかったからだ。

「毎日? 本当かい」

「おまえな……なんで黙ってた」

 呆れたディランはそう言って、ゼフィアーの三つ編みを軽く引っ張ったが、彼女は何も答えない。どうも、変な方向に突き抜けて意地になってしまっているようだ。ディランはやれやれとため息をついたが――その後、疲れを消した真剣な表情で、《神官》たちを見た。

 ゼフィアーの頑固さには呆れるばかりだが、彼女がそれほど必死になる理由も、ディランはまた察している。

 雨の中、砕けて散りゆく魂を救えなかったことは、少女の中に消えない傷と、むなしさをもたらしたのだろう。それはきっと、今も消えていない。むしろ、より深くなっているのかもしれなかった。

「あの。本当にどうしても、だめですか」

 それを知っているから。ディランも思い切って、踏み出してみた。

《神官》二人は目をみはり、それから、困ったように顔を見合わせる。さらに、ほかの二人の視線も感じながらディランは言葉を続けた。

「彼女が迷惑をかけたことは謝ります。けれど、竜が深刻な状況に置かれているのも確かです。俺たちは、旅の中でそれを見てきた。現状を打開する策が、今のところないに等しいということも。それでも彼女はどうにかしたいと思っているんです。そして、希望があるとすれば――主竜たちが提示した、《魂還しの儀式》の情報だけなんです」

 しかし、それも完全ではない。今までほとんど行われなかったという、『伝の一族』に頼らない儀式は、だからクレティオのいうように情報が伝播でんぱしていない。そして、その情報をにぎっていたと思われる水の主竜は、生死不明の状態だ。さらなる情報を得られるのは、主竜が見た可能性のあるこの村の書庫だけかもしれぬ。

 ディランはそのことを、静かに、切々と訴えた。《神官》の青年よりさらに若い者にここまで言われたせいか、二人の《神官》の表情が揺らぐ。

 ――が。

「それでも、ここへ来て掟を破るわけにはいかんのですよ。それに」

「村の者ならまだしも、あなたたちは外部の人間です」

 返される言葉は、変わらなかった。

 フランツが瞑目してため息をつき、ゼフィアーがうつむいて沈黙する。ディランは、軽くかぶりを振った。

「そう、ですか」

 声は、暗い小屋にむなしく響く。わずかな悔しさと絶望が胸にわきあがった。そのとき感じた絶望感は、なぜか覚えのあるものだった。

 重苦しい沈黙の中。ディランは顔をしかめ、口を閉ざす。

 また、意識の底から浮かびあがるものがあった。それは、変わらず己の中に居座って。けれどこのときは、何かをささやいた。そのとき――ディランの脳裏に、ある光景が浮かぶ。散歩の途中に仰ぎ見た、村の先に広がる緑の影。


「――《大森林》」


 ふと、こぼれた言葉に。《神官》たちが、目を見開いた。

 ディランはさっと顔を上げ、言いなおす。

「書庫がだめなら、《大森林》に入る許可をいただけませんか」

 張りつめた沈黙が訪れる。

 その先で、まっさきに口を開いたのはゼフィアーだった。

「ディラン! た、確かにそういう話にもなっていたが、それはさすがに……」

 ディランはうなずいた。うなずくだけうなずいて、黙殺した。

「ひょっとしたら、主竜がいたという《大森林》に入れば、彼女が何かに気づくかもしれません。そうでなくとも、俺たちは竜に会ってきましたから。実際に、竜の領域に入れば、わかることもあるかも」

「ディラン!!」

 ゼフィアーとフランツが悲鳴のような声を上げた。けれど、ディランは一顧だにしなかった。

 彼らの言いたいことはわかる。《大森林》に部外者が立ち入るというのは、おそらく、書庫に入るよりずっと難しい。何せ、彼らにとっては聖なる場所なのだから。竜の領域というだけでも、簡単に入っていい場所でないことは確かだ。

 けれど、彼らの予想に反して、《神官》たちは首を横には振らなかった。

 また顔を見合わせた後、若者の方が言ったのだ。

「《大森林》なら、いいでしょう」

「……え?」

 想定していなかった返事に、全員が素っ頓狂な声を上げる。言い出した張本人であるはずのディランですら、口を開けて固まった。

 彼らが反応に困っているうちに、老人の方が半歩踏み出し、口を開く。

「確かにあそこは特別な地でした。――が、ディルネオ様がいなくなられてから、《大森林》を聖地たらしめる力は弱まり続けているのです。今はもう、ただの森と大差ないか、それ以下かもしれません。だから、あなたたちが足を踏み入れても困ることがない、というのが実際です」

 流れるように紡がれる言葉に、ディランとゼフィアーが互いを見て唖然とした。

 まさか、ディルネオがいなくなったことで、そんなところにまで影響が出ていたとは予想していなかったのだ。

「……ほ、本当に、本当か? あとで文句を言われても、困るが」

「言いませんよ」

 おそるおそる問うたゼフィアーに若い《神官》が冷たく返した。彼は、二人の部外者に呆れた目を向けながら続ける。

「ただし、安全を保証することはできません。竜の守護を失った森がどうなっているか、わかりませんから」

 それでも行くというのですか?

 若者の冷たい目が、無言で問いかけてくる。二人は息をのみ、その目を見つめ返し――大きく、うなずいた。

《神官》たちは苦笑する。そしてそれきり、彼らに背を向けた。青い衣がひるがえるのを見て、我に返ったゼフィアーが、叫ぶ。

「あ、ありがとう!」

 応えはない。

 けれど、丸太小屋をとりまく空気は、先ほどまでよりもやわらかくなっていた。


 そして三人は小屋を出る。フランツの家へ向かう途中、ディランはまた森の方を見た。しばらく足を止めて、じっと見た。

 意識はずっと、森の方を向いていた。だから知らなかった。

「ディラン、おぬし――」

 彼の後についてきた少女が、どこか厳しい目で己の背中を見つめていたことを。

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