4年2組

月曜と木曜の朝は読書の時間。

たいていの子どもたちは朝休みの間中、色んなところを駆け回っていて、読書開始の放送を聞いて急いで戻ってくる。…ほんとは時計を見て行動して教室で放送を聞くのが正しいけど。

教室で過ごしていた子どもたちは先に着席していて、遅れてきた友だちに「いけないんだあ!」と言う。

「先生に言ってやろ」

「先生、言われなくても見てたわ。」

「あーあ。バレたわ。最悪~あははははは!」

一人につられてどっと笑い声がおこって、一気にしんとして、読書を始める。


なんか、毎日おんなじこと繰り返してる気がする。ダチョ○倶楽部のお決まり芸みたいなもんだ。これやらないと、朝じゃないって感じ。


色々大変な子がいるクラスだけど、見方を変えたら、まだまだ幼くて、素直で、かわいい。


問題を起こす子も陰湿じゃないっていうか、本能のまま行動した結果だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

理想の実現 山川はる @Marinbau

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ