第4話 高価なものを目指して。

 ①「どうだ ダイヤはいかが?ん?サファイアもあるよ?」


となにやら商人(①)のようだ。 高いものを買ったら喜ぶ商人なのである 。


 ②「おう それくれ! で いくらだい?」


とこれは寮の中で入る人ではない部外者(②)がいるようだ。


 商人「ってあんたは誰だ 寮の人間か?」


商人は怪しい目で部外者を見つめる


 部外者「いいからそのダイヤをよこせ!」


とそこに風海が通る。


 風海「あ! お店がある! すいませーーん!!」


それに気づいた部外者は機嫌悪そうに言う。


 部外者「ちっ選ばれし者ってやつか こりゃやばい退散だ」


部外者はすぐさま寮から出て消え去っていった。それに商人は大喜び。


 商人「おう!あんたのおかげで変なやつ消えていったよ よかった」


商人の言葉に風海は疑問を抱きながらこう言う。


 風海「え!何かあったのですか?」


すると 商人は呆れ顔で


 商人「最近 部外者がこのダイヤ目当てで来るんだよ 困ったもんだ」


商人はダイヤを風海に見せて 得意そうな顔で風海を見る。風海はびっくりした顔でこう言う。


 風海「な!綺麗ですね でもこれなんか役に立つんですか?」


するとまたまた商人は食いつくように話す。


 商人「当たり前だ これはな 小人の大好物なんだ。わかるか?ここは小人の国だからこその高価なものだ!」


風海は突っ込む。


 風海「小人の大好物!? って小人の国ではなくてもダイヤは高価ではないですか?」


商人はさらに追い討ちを掛ける。


 商人「まぁそうだが ダイヤ以外にもあるんだよ? へへへ… サファイア アクアマリン エメラルド ルビーがあるんだ」


とそこに部屋から出て全く帰ってこない風海を心配に来た白帆がいた。


 白帆「ダ!ダイヤ!! 私にそれ下さい!!!」


いきなり横から声がしてびっくりした風海。


 風海「白帆さん いたんですか!」


 商人「タダではやらないよ このダイヤは1ゴールドと交換だ!」


そのゴールドというのに白帆は首を傾げ


 白帆「ゴールド… 持ってないです…」


悲しそうに白帆が言ってるときに風海が気になってた。


 風海「小人の大好物って小人はダイヤを食べるんですか?」


するとこう告げる商人。


 商人「いや違うんだ この女性(白帆)と一緒さ 宝石が大好きで小人は警戒心高いから おまさん達がおったらすぐ逃げる ただこれさえあれば なつくぞ?」


なんだか凄いこときいたなといわんばかりにびっくりした風海は


 風海「ただ1ゴールドいるんですよね なら サファイアも1ゴールドですか?」


すると価値観を押し付ける商人


 商人「それが違うんだ 価値が違うんだ ダイヤが1番価値が高い まぁ ダイヤはなかなか見つからないからね」


白帆がここで突っ込む。


 白帆「あの 風海さんが言った質問はどこにいったのでしょう? それに ダイヤってどうやって手の入るのですか?」


商人は笑いながら


 商人「すまんすまん!! それは教えることはできないな まぁ そのうちわかるさ! ではさらばじゃ!」


と商人は逃げ去ろうとした。 しかし


ガシッと音がした 何かが手で掴んだ音がした。


 馬堂「おっと 商人さん そのダイヤとやら1個くれないですかねえ?」


とニコニコしながら裏で聞いてた馬堂が商人を捕まえたのであった。しかし商人は


 商人「だめだ! タダではやらん! ワシも飯を食ってるんだ!」


しかし馬堂は決して掴んだ手を離さず ただ 風海は怒っていた。


 風海「おい!いい加減にしろ! 馬堂さん! 離してやってくれ!」


普段敬語を使う風海が怒りをあらわにした。それに白帆がびっくりした。


 白帆「な!なにいってるんですか 今がチャンスなのに」


それに馬堂は従った。手を離し 商人は「うわぁああ」と言いながら逃げ去っていった。


 馬堂「君が言うのなら仕方ない 僕は君を信じるよ そして 真面目にダイヤを手に入れるか!」


とニコニコしながら 馬堂は風海の空気に乗った。それにまたまた風海は びっくりした。


 風海「すみません。ただ重要なダイヤがどうやって手の入るかわからなかったですね。」


それに白帆は、


 白帆「そうですね まず小人を捕まえませんか? 探しましょうよ まずは二人が待ってる部屋へいきましょ!」


それに 二人とも 声あわせ


 風海「了解です!」


 馬堂「了解っ!」


三人は風海の部屋一号室に戻ろうとしたそのとき 風海が立ち止まり何かを見つける。


 風海「ん?」


その風海に気づかず 二人は部屋に戻る。


 風海「なんかキラッとしたものが…ただ随分高い場所で時計があるところからした気がしたなぁ」


と小さな声で呟き もう一度見るともうキラッとしたものが見えなかった。


 風海「これは覚えておこう。 今はさすがに無理みたい…」


といい自分の部屋のみんながいるところに戻っていったのであった。



第五話へつづく。

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氷光と炎闇 悸ーコツコツ @kotsukotsujun0828

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