二人の少年にとって、その夏の終わりは何の終わりなのか。生きているからには避けたくても避けて通れないことを、少年時代の繊細な出来事として描いた作品。残酷なのに美しく、切なさが温かい。『猫の夢』から半年経っての二人だと思います。
親友である二人の繊細な信頼関係。少年時代の微妙な心理や距離感が、リアルに描かれていると思いました。読み終えてから、ラムネを飲む場面のことばかり考えてしまいます。二人が無事に大人になって、今度はビールでも飲みながら、ラムネを飲んだ日を笑いあって欲しい。
中学生の2人が部活動を通して生き物を山に返しに行く話です。テンポよく話が進み、二人の関係性が明白で、主人公は彼をずっと見続けます。中学時代にありそうな話で、ああ、こういう雰囲気あったなと当時を懐かしく思い出します。今のところ、三話とも読まさせて頂きました。続きが気になる所です、期待を込めて星3つ、送らせて頂きます。