第2話 邂逅
周囲を高い山々に覆われたアルブレヒトスクネヒコナスクナ王国の羊かヤギなのかよくわからないウニュニュウムトドゥスという生物を育てるのが盛んな村、ソペネシナノスムニにンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブはいた。
ンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブはトヨヨからの使者を見るや否や、すぐにそれを国からの使者だと判別した。その使者は首から使者ですというプラカードを下げていた。
ンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブにはヒミコーコ・コーココのお告げに出てくるだけの力があった……。そう、それはまさしくシュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国を打ち倒すような……。
しかしそれがなにかはまだ誰も知らない。俺も知らない。そもそもほんとに倒せるかも知らない。
とりあえずンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブは国のいいところに招かれて、軍の兵士となった。
一方そのころ戦いはというと相変らず劣勢で、アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国の領地はほとんど攻め込まれてしまった。なかでもシュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国のジョルディスタンカニスタンシャベル将軍がめっちゃ強くて活躍した。シュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国で採掘できるめっちゃ硬い鉱石からできためっちゃ硬い鎧とめっちゃ硬いこん棒を持っているのと幼いころから柔道やモンゴル相撲に親しみ、最近ではプロサッカー選手のトレーニングも取り入れて、表層の筋肉だけじゃなくて、インナーマッスルが鍛えられているし、そのおかげで体幹もしっかりしている。柔道や相撲でけがをしないように柔軟もよくやっていたので、筋肉もただいかついだけでなくしなやかで、欠点がない、まさしくアスリートの理想とも言える肢体だった。
しかし、強大な戦士がいることが必ずしも戦争を有利に運ぶとは限らない。
かつて古代中国で、めっさ強い武将が率いる軍があったんだけど、その武将がやられたとたん、みんなの戦意がなくなって、戦力では勝っていたのに、実際の勝負では負けてしまった、という話がある。たぶん。よくさがせば一つぐらいあると思う。
なかったらごめん。
つまり、ンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブが秘められた力を開放してシュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国のジョルディスタンカニスタンシャベル将軍を倒せばこの戦いに十分勝機はあると言うことだ!
果たして俺はシュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国のジョルディスタンカニスタンシャベル将軍をたおせるようなンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブの力を思いつくのだろうか。
次回にもこうご期待!
ディヴァインアルヴェルトハイルケルン きたまくら @cNM-nyusan
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