ディヴァインアルヴェルトハイルケルン
きたまくら
第1話
周囲を高い山に囲まれた、アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国。
今、この国に、重大な危機が迫っていた。
アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国は周囲を高い山に囲まれているためにあまり周りの国に攻め込まれず、領土こそ狭いが平和だった。
しかし、ずっと平和なカンジでやってたら、いつの間にか周りの国々が統一されていて、シュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国になっていたのだ!
シュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国は広大な領土を持っていたのだが、なんか領地の中に自分のじゃない国家であるアルブレヒトスクネヒコナスクナ王国があるのが気持ち悪いから、アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国を攻め落としてはというようなことを、皇帝とか側近とかでいろいろ話してたら、まぁとりあえず、そういう方向でやっていこう、みたいな流れになったのであった。
強大な国家であるシュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国に攻め込まれては、アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国はひとたまりもない。
そもそも兵力が違うし、武器の性能も違う。
アルブレヒトスクネヒコナスクナ王国の武器は、女王のヒミコーコ・コーココ13世が、祭事の時に使いたいからっていう理由で、見た目が結構キレイで、ピカピカしてて持ちやすいんだけど、実際に振り回したりぶつけたりすると、傷がついたりひどいときには折れちゃったりする。でも、シュヴァルツシルトエングリンロングリン帝国の武器は真逆。もうすごい硬い。クラスで一番無口な奴の心の壁ぐらい硬い。だからすっげえ強い。もうそのおかげで大国になれたって言っても過言ではない。だから武器と兵力で圧倒的に負けてるアルブレヒトスクネヒコナスクナ王国にはほとんど勝ち目がない。
しかしアルブレヒトスクネヒコナスクナ王国の女王ヒミコーコ・コーココには鼻毛を自由に操る、じゃなくて予知能力がある。
だから相手がどこからくるとかどんぐらいでくるとかどんなやつがくるとか全部わかる。そのおかげで、相手が来そうな道に山の高いとこから岩落として道ふさいだりして侵攻を食い止めてた。
でも予知能力ふだんそんなつかわないじゃん。女王だし。毎日夕飯わかるとか、テレビで漫才見ててオチわかっちゃうとかサスペンスの犯人わかるとか嫌じゃん。だから、急にめっちゃ予知したせいで死んだの。ヒミコーコ・コーココ。いい奴だったんだけどね。
だからかわりに妹のトヨヨ、まぁコイツはいつもヒミコーコ・コーココの隣にいたからとなりのトトヨって呼ばれてるんだけど、そのトヨヨが司令官みたいなポジションについたわけよ。でも予知能力はヒミコーコ・コーココにしかねえからさ、すげえ攻められるわけ。
マジ困ったから降伏しようと思ったんだけどその時、ヒミコーコ・コーココの言葉を思い出したんだよ。
「ンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブを探しなさい……彼ならきっとこの戦いを勝利に導いてくれるぽよよ……」バタッ
こうしてトヨヨは国中に使者を派遣してンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブを探すってわけ。
そしてついに、国内の羊?ヤギ?なんかどっちかよくわからない生き物を育てるのが盛んな村にいたんだ、ンドゥヌングストルム崎石嶺田浦マナブが……。
to be continued……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます