第1回 自己紹介

 ユズ(以下、ユ):今回のテーマは「自己紹介」です。自己紹介が苦手な人、何話せばいいんだって人、いると思います。

 レモン(以下、レ):とりあえず早く終わってほしい時間だな。場違いなこといって笑われたら嫌だし。

 ミカン(以下、ミ):私は気にしたことないけど。自分のこと話せばいいんじゃないの?

 レ:それが難しい。

 ユ:今回は、口頭で話す自己紹介の話になります。

よくある「自己紹介カード」とか「プロフィール」みたいな書くタイプはまた別の機会に。


~①話す側 何を話すか ~

 ユ:さて、「自己紹介してください」と言われて、何を話しますか?

 レ:何を話せばいいか指定してくれたら楽なんだけどな。

 ミ:指定されている場合はその通り言えばいいよね。


 ユ:実際には単に「自己紹介してください」という場面が多いですね。

 レ:前の順番の人に大体合わせる感じか。名前と部活だったら、後の人もみんな名前と部活をいう。

 ユ:クラス単位なら30人は自己紹介することになりますから、ローテーションになりがちですよね。


 ミ:例えば、こんな感じでいいんじゃないの?

ミカンです。バイオリンしています。趣味はライブへ行くこと、好きな食べ物はモンブランです。よろしくお願いします。

 ユ:いいと思います。

 レ:好きな食べ物とか、必要なのか?

 ミ:う~ん、必要かどうかは聞いた人が判断すればいいんじゃない?

 ユ:そうですね。その人を覚えるきっかけになれば、なんでもいいんですよ。間違いはありません。さっきのミカンさんなら、「なぜモンブランをチョイスした?」って話の種にもなります。

 レ:なるほど。


 レ:バイオリンとかそういう説明しやすい個性があればいいけどなー。ずるいわ。

 ミ:ずるいっていわれても。

 ユ:確かに短い言葉で自分を説明できる要素があれば、って思いますよね。よく使われるのは、部活動やスポーツクラブなどの所属ですね。何部か言うだけで、その人が何をやっているかわかりますからね。

 レ:無所属だとつらいな。

 ユ:実は、年をとると楽になってきます。今じゃなくても昔やってた部活とか、どこが地元ですとか使えるようになりますからね。

 レ:趣味がまた難しい。アニメとかゲームとか、ありなのか?

 ミ:私はOKだと思うけど。

 ユ:全然ありですよ。ただ言いたくないことだったら、無理して言わなくてもいいと思います。


 レ:人生の経験値がないと面白エピソードとかもないな。

 ミ:全員が印象深い話をしなければならないわけでもないと思うけど。

 ユ:自己紹介で自分の全てを伝えきれるわけありません。むしろ1%も伝わらなくて当然です。

 ミ:顔と名前覚えるで精いっぱいだよね。

 レ:そう!それが一番重要なんです。だから、逆に話す立場では名前とよろしくお願いしますで終わっても、それで十分なんです。


~②聞く側 実は聞く方が重要 ~

 レ:自己紹介って何言うかで緊張して、他の人の全然聞いてないからなあ。

 ユ:でも、そういう人ほど、人の顔と名前を覚えることや、人と話すこと苦手だったりしますよね。

 レ:「名前なんだっけ?」って話しかける勇気ないから、いつまでも人の顔と名前が覚えられない。

 ユ:だから自己紹介の時間がわざわざあることはチャンスなんです。名簿と照らし合わせたりメモしたりと、顔と名前を一致させる練習をするといいと思います。

 ミ:コミュニケーション得意って思われている人でも、全て記憶しているわけじゃないよ。時に名前間違えたりもしながら、何度か話をして接する中で覚えていく。

 ユ:自己紹介の時間で覚えられなくても、忘れても、それは当然のことです。ただ、覚える工夫をしないと、苦手な人は結構ずっと苦手なままです。大人になっても。

 レ:まずは、見られるのなら、話している相手の顔を見ることだな。

 ミ:顔を見ないと、相手の名前と顔を一致させることはできないからね。

 ユ:他の話は相手と話をするようになったらまた聞けます。


~おわりに~

 ユ:とはいえ、一発ではなかなか覚えられません。自己紹介なんて、そんなもんです。

 レ:学校では新学年になると、何回も自己紹介の機会があるかもしれないな。

うんざりせずに、人の名前と顔を覚えるチャンスだと思いたいところだ。

 ミ:変な大喜利も一発ギャグもいらない。自分のことを少しだけ話せばいいだけ。無難でも十分、失敗してもOK!ただ、勇気を出して話しているのに、茶化したりからかったりする人がいると、その集団がいきなり嫌いになるよね。

 レ:いきなりその人を否定することになるからな。


 ユ:何を話すか思い悩むよりも、相手の自己紹介をしっかり聞くこと、見ることが重要です。

 レ:悩む気持ちもわかる。でも、同じように悩んだ他人の自己紹介は聞いていないなら、あれ、自分が悩んだ意味はあるのかってなる。

 ミ:せっかくなら一人でも多くの人のことを覚える機会にしたいね。


 ユ:それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 レ:次もぜひご覧ください。

 ミ:またね!


(本内容のまとめ: https://twitter.com/ygakumaru1/status/883565956504502273)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る