閑話760・『やさいにんげん2』

ときにはやさいをくいなさいといわれた。


じぶんじしんにいわれた、いわれてみたらにくしかくってない。


なのでやさいをくいたいけどやさいっておにくじゃないよな、しってる。


やさいやさいやさい、どこにいるやさい、もりをさまよってもやさいはいない。


やさいやさいやさいやさい、どこにいるやさい、ふみしめたこのはでころびそうになる。


―――森に野菜は無いでしょうに。


「しかたない」


にくしかないのでにくしかくえない。


にゃあにゃあなくとよってくるのはおにくだけ。


やさいがこい、やさいよこい、でもおれののうりょくではむり。


えるふがよってくるけどやさいではない、やさいであれよとおもう。


「やさいじゃないけどしかたない」


おにくをたべる。


やさいをたべろといわれたのだけど。


やさいがないのでゆるしてほしい、やさいがない。


えるふめ、かじりつきながらはんせいさせる、やさいじゃないこと、おにくであることをしかる。


―――エルフだけ食べてれば野菜の件は許すのに、もう。


「にくめ」


「だにくめ」


「やさいじゃない」


「これじゃあおこられる」


「これじゃあしかられる」


「ので」


そこらへんのざっそうをえるふに、したいにふりかける。


やくみ。


「もぐ」


「にがい」


「もぐ」


「ちのあじ」


「もぐ」


「えぐい」


しっぱいしたけど。


これでしかられない。


―――こら、雑草は食べ無いでっ。

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