閑話759・『やさいにんげん』
ときにはやさいをくいなさいといわれた。
じぶんじしんにいわれた、いわれてみたらにくしかくってない。
なのでやさいをくいたいけどやさいっておにくじゃないよな、しってる。
やさいやさいやさい、どこにいるやさい、もりをさまよってもやさいはいない。
やさいやさいやさいやさい、どこにいるやさい、ふみしめたこのはでころびそうになる。
「しかたない」
にくしかないのでにくしかくえない。
にゃあにゃあなくとよってくるのはおにくだけ。
やさいがこい、やさいよこい、でもおれののうりょくではむり。
えるふがよってくるけどやさいではない、やさいであれよとおもう。
「やさいじゃないけどしかたない」
おにくをたべる。
やさいをたべろといわれたのだけど。
やさいがないのでゆるしてほしい、やさいがない。
えるふめ、かじりつきながらはんせいさせる、やさいじゃないこと、おにくであることをしかる。
「にくめ」
「だにくめ」
「やさいじゃない」
「これじゃあおこられる」
「これじゃあしかられる」
「ので」
そこらへんのざっそうをえるふに、したいにふりかける。
やくみ。
「もぐ」
「にがい」
「もぐ」
「ちのあじ」
「もぐ」
「えぐい」
しっぱいしたけど。
これでしかられない。
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