閑話679・『さばきくう2』

さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


えるふのさばきかたはかんたんなのです、くふふふふ。


しかいがまっしろにそまる、はくちのせかい、えるふをたべるせかい。


―――思考の波に共鳴して視界を共通のものにする、赤い世界。


―――そこらに『部品』が転がっている。


「さばくのじょうず」


『まあねェ』


「?」


『ご、ごめん、偉いねェ』


「んふふ、そう、えらい」


きょうはだめだな、すきなおんなのこをおんなのこはほめないと、ゆり?じぶんじしんだから。


えるふをさばく、たくさんつかまえたのでさばく、さばくのたのしい。


「ひものにする」


『干物と来ましたかァ』


「ひもの」


『ミイラの間違えじゃないかなァ』


「ひもの」


『うぅ』


「ひもの」


『そ、そうです』


「うん」


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


さばいて、ひらいて、ころして、おいしくたべて。


ほせばうまみがあっぷする。


「くふふ」


『うぅ』


―――正論では反論出来ないよォ。

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