閑話680・『さんだいやるやる』

欠伸を噛み殺して微睡む、エルフの肉もカミカミして微睡む。


ウメェ、ウメェ、ウメェ、単調な思考、だけどそれがいい、おいしい、ねむい。


えっちしたい。


『―――――――――欲求しか無いねェ』


「かみかみかみ」


『寝ながら食べるとかお行儀悪いねェ』


「かおがいいから」


『え』


「おぎょうぎわるくてもだいじょうぶだぜ」


『待ちなさい』


「かみかみかみ」


『噛むのを止めなさい』


「かみかみかみかみ」


『止めなさい』


「うっせぇ」


『くっ』


「あほんだら」


おいしくてねむくてえっちしたいのに五月蠅い、ホントに五月蠅い。


俺に従え、俺なんだから。


「かみかみかみ」


『もう』


「ぐうぐぅ」


『寝るか食べるかにしなさいな』


「えっちもしたい」


『―――――』


「三大欲求満たしたい」


『だぁめ』


「したい」


『に、二大欲求までは許すから』


「へへ」


勝ち取ったぜ。

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