閑話618・『おしまいえるふ2』

エルフがエルフを『調理』して捧げて来た、うまそうなので両方食った。


生のが美味しい。


「うまうまうまうまうま」


『その捧げに来たエルフまで食べるとは』


「料理して無い方がうまい」


『え』


「素材の味が楽しめるぜ」


『浮かばれない、報われない、成仏できないね』


「しるか」


『味は?』


「うまい」


『知ってる事もあるじゃん』


「ま、まあ、エルフの事は任せとけ」


そりゃエルフの事は何でも知ってる。


足の裏まで知っている。


「エルフがエルフを捧げるとか」


『滑稽だねェ』


「そ、そうか」


『愛情?』


「俺に?」


『そうそう』


「それは」


『やだねェ、餌風情が』


「それは」


『どっちも餌風情なのに、餌が餌を調理とかキモイ』


「それは」


『よね?』


「あ」


きもくない。


いとしい。

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