閑話606・『下着はやる』
まあ、ストーカー紛いの事をするエルフもいるよね。
エルフライダーはエルフを統べる種なので自然な事だ、求められる。
餌の癖にと心の中で吐き捨てる、まあ、宿の一室が荒らされている現状を見て溜息。
エルフ臭い。
「エルフくせぇぜ」
『ねェ』
「エルフくしゃい」
『可愛く言いなおすの禁止』
「……俺の服が」
『盗まれたね』
「俺の下着が」
『くんかくんかされてるだろうねェ』
「そんなキモイエルフは流石に食いたくない」
『だろうねェ』
ベッドは荒らされて無い、寝転んで部屋を見渡すキョウ、まあ、重要な物は盗まれていない。
下着だけだね。
「くんかくんかは最低だ」
『そりゃそうだ』
「くんかくんかするのは最高だ、俺が」
『そりゃ……ん?』
「ん?」
『え』
「俺はしたいんだ、されたくは無い」
『えぇぇぇ』
「しかしどうしたもんか……取り返すかな」
『くんかくんかされてるよ?』
「いらねぇな」
『人が嫌がることは自分も止めようねェ』
「………あげるか、サービスだぜ」
『ね』
私の下着でもあるんだけどね。
くすん。
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