閑話605・『うましすてむ2』

えるふのおいしさにかんどうしているとにんげんのおいしさにもかんどうする。


えるふはせんれんされている、にんげんはどこかやぼったいあじ、ときおりたべるとおいしい。


まちがいなくおいしいです、んふふふふふふふふふふふ、えさはそこらにある、にんげんも、みみまるもくえる。


―――賢い私のキョウの精神が流れ込む、とても賢い。


目も当てられ無いぐらい。


「よかった」


えさがないのがいちばんこわい、くうふくがこわい。


くうふくがこわい、ろじうらがこわい、ろじうらでくうふくがこわい。


―――――――――あの日のトラウマが体質を変化させる、んふふ。


「えさはもうある」


「そこらにある」


「みみまるそこらにいる」


「そこらにえさがある」


「みみまるがいきものでいちばんおおい」


「どこにでもいる」


「くいでもある」


「おいしい」


「うれしい」


「しあやせ」


「くふひ」


「どこでもえさ」


もりのなかにもやまのなかにもうみのちかくにもまちのなかにもにんげんがいる。


たくさんいる、すごいことだこれは。


けものよりいる――――大発見だねェ。


「すごいや」


「はっけん」


「おれがみつけました」


「ふふ」


「このしすてむ」


「おどろきのしすてむ」


むげんにごはんがくえる。


むげんにしあわせ。


やっとみつけた―――――私も嬉しい。


でもエルフも食べようね。

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