閑話584・『妹烙印2』
えるふをどんどんきょうがくえくえうるさい。
たべたいときにたべるし、ほねまでかじるし、ほねのなかのぬるぬるもたべるし。
きょうとおはなししたい――――――思考がダダ漏れだねェ、お話?
や、やけにベタベタするなァ、嬉しいけど。
「んふふ」
『………あのねェ』
「おはなしする」
『ちゃんと呼び寄せたエルフを食べてからねェ』
「おはなしする」
『こ、この子っ』
「なかよしなので」
『そりゃそうだけど』
「びじんしまいなので」
『そりゃそうだけど……はっ』
なんだか誘導されているような、しかも頷いてしまった。
それよりもエルフをどうするんだろう?こんなに呼びこんで。
「ほうちほうち」
『可哀想に』
「びじんしまいのかたわれはだまりなさい」
『か、可愛いのは確かだしィ、んふふ、キョウったら』
「?」
『自分自身に姉妹だなんて』
「いいじゃん」
『いいの?』
「んー、どっちがおねえさんかな」
『私でしょう』
「おれぇ」
『ないない』
「あるある」
揉めに揉めた。
な、なんとか姉の立場を死守、怖いよねェ。
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