閑話583・『妹烙印』

えるふをどんどんきょうがくえくえうるさい。


たべたいときにたべるし、ほねまでかじるし、ほねのなかのぬるぬるもたべるし。


きょうとおはなししたい。


「んふふ」


『………あのねェ』


「おはなしする」


『ちゃんと呼び寄せたエルフを食べてからねェ』


「おはなしする」


『こ、この子っ』


「なかよしなので」


『そりゃそうだけど』


「びじんしまいなので」


『そりゃそうだけど……はっ』


じいしきかじょうをきらうかな、おもしろい、えるふはかってになんかしてる。


にくおどり、ほうちします。


「ほうちほうち」


『可哀想に』


「びじんしまいのかたわれはだまりなさい」


『か、可愛いのは確かだしィ、んふふ、キョウったら』


「?」


『自分自身に姉妹だなんて』


「いいじゃん」


『いいの?』


「んー、どっちがおねえさんかな」


『私でしょう』


「おれぇ」


『ないない』


「あるある」


いちじかんもめた。


おれがいもうとになりました。


なっとくはしてない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る