閑話581・『エルフ拾い食い思い出2』
キョウが体を使う、まあ私の体でもある。
昨日は少し遊び過ぎたかも、不満そうなキョウの声。
「いてぇ」
『あはは、ごめーん』
「食い散らかしているし、最悪だぜ」
自分の腕の匂いを嗅いで顔を顰めるキョウ。
食べ物の残り香って気になるよねェ。
ごめん。
「くんくん」
『楽しんじゃったよォ』
「せめて水場がある所で楽しめ」
『うぅ』
「頼むぜ」
転がっている破片を拾い上げては食べるキョウ。
エルフの拾い食い―――短いながらも思い出が過ぎる。
「うまうまうま」
『その子は喘ぎ声が良かったァ』
「――――――――――」
『ふふ』
「うまうまうま」
『その子は柔らかくて抱きやすかったァ』
「―――――――――――」
『にやにや』
「う、うまうまうま」
『その子は初めてでめんどかった』
「おろろろろろ」
『どうしたどうしたァ?』
新しい苛め方を覚えたァ。
んふふ。
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