閑話580・『エルフ拾い食い思い出』

キョウが体を使う時は疲れる、俺と私の体だもの。


そりゃ自由に使って良いけど――――エルフを色仕掛けで?


性に関する疲れは運動のそれと全く同じで翌日に残る、節々が痛い。


「いてぇ」


『あはは、ごめーん』


「食い散らかしているし、最悪だぜ」


どうせ食うのだから交わる意味はあるのか?体に匂いが残って無いか嗅ぐ。


しかも外だし、ベッドの上ならまだしも―――くせぇ、しかもエルフ臭い。


食べ物の残り香って気になる。


「くんくん」


『楽しんじゃったよォ』


「せめて水場がある所で楽しめ」


『うぅ』


「頼むぜ」


転がっている破片を拾い上げては食う、これはまさに拾い食い。


エルフの拾い食い。


「うまうまうま」


『その子は喘ぎ声が良かったァ』


「――――――――――」


『ふふ』


「うまうまうま」


『その子は柔らかくて抱きやすかったァ』


「―――――――――――」


『にやにや』


「う、うまうまうま」


『その子は初めてでめんどかった』


「おろろろろろ」


けぷ。


『どうしたどうしたァ?』


食べ物に感情移入させるなっ。

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