閑話492・『可愛いとかわいいと2』
キョウを褒めても素直に受け取らない。
ムスッてする、その顔がまた可愛いので褒める。
顔がいい。
「キョウかわいい」
「……顔がでしょう」
「全部可愛い」
「抱き枕にするのに丁度良いんでしょう?」
「可愛いから抱きたい」
「う」
「しゅきー」
「……キョウの方が可愛いよ」
「あはは、同じ顔だから同じだろー」
「くっ」
俺の顔はキョウの顔なので安心、ふふふふふ、一緒で良かった。
同じ可愛い顔で。
「お、同じ顔でもキョウの方が可愛いよ」
「おれとおなじかおでもグロリアのほうがかわいいもんなぁ」
「それとは違う?!」
「んー」
「キョウの方があいつより可愛い」
「あはは、そんなわけないだろ、おこるぞー」
「ひう」
「おこるぞー」
「だ、だって」
「グロリアの方がかわいい」
「うぅ」
「キョウもかわいい」
「うぅうう」
「おれはしあわせー」
「わ、わたしは」
幸せだろ?
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