閑話485・『みみまるあじ』

エルフがいないならエルフ以外でお腹を膨らませれば良いじゃん。


そう思ってエルフに似ている耳が丸い生き物を大量に食べる、うまい、


エルフよりうまくは、ない。


「うみゃ、みみまるうまい」


『ありゃりゃ』


「みみとがりもうまい、みみまるもうみゃい」


『ありゃりゃ、どうしたものかね』


「キョウも食べる?」


『味覚は共有しているよォ、人間の味だよ』


「ちぎゃう、みみまるのあじ」


『そうだね、エルフを本軸にするとね、みみまるだよね』


「みみまるもうみゃい」


ちいさなもり、ちいさなしゅうらく、みみとがりではないしゅうらく。


みみまるのしゅうらく、もうこれでいいじゃん。


おいしいし。


「きょうもしゅき」


『え、に、人間?』


「のあじ」


『の味ィ?』


といかける、といかける。


しゅき?


「おいしいでしょう」


『うぅ』


「おいしいでしょう!」


『はいぃいい、お、怒ら無いでェ』


「うひゅ」


『はぁ』


「おいしくてしやわせなぁ」


『そうだね』


しやわせ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る