閑話482・『エルフ学習2』
「お腹一杯になった状態でエルフを捕獲すれば良いと思うよォ」
「え」
「そうすれば食べ無いでしょうに」
「お、おう」
エルフをたべちゃう、すこしでもおなかすいてたらたべちゃう。
だから嘔吐するてまえぐらいたべてつかまえる、かしこい、やさしい。
おしえてくれてやさしいきょう、だきつく。
「キョウ、優しい」
「えぇぇ」
あまえる。
「ちょっと、もう」
「うへへへへ」
「まあ、集落を二つぐらい落とせば食べ残すでしょう」
「……大食いじゃないしな、俺」
「……そう」
「大食いじゃ無いよな俺っ」
「耳元で怒鳴らないでねェ」
感じる体温と柔らかさ、咎めようとしても言葉の端々に甘さがある。
これおれのおれ。
「大食いじゃ無いから集落一つで大丈夫」
「何時もそれで食べちゃうからね」
「うぅ」
「集落三つにしようねェ」
「増えた!?」
「増えるよ~」
「うぅうう」
「諦めが肝心だね」
「うぅうう、おでぶじゃないもん」
かわいいもん。
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