閑話461・『飼い方をかんがえる2』

「と言うわけでダークエルフを飼います」


「もう好きにしてェ、ってもエルフでしょう?」


青空の下で会議、湖畔の街は何時もの様に代わり映え無くさわやかな風が吹いている。


俺の笑顔とキョウの呆れ顔。


同じ顔。


「そう、小さいエルフを育てて中身を真っ黒なダークエルフにする」


「ダークエルフの意味がもうね」


「決定事項!」


「は、はいぃ、もう五月蠅いなァ、咄嗟に頷いちゃうよ」


「声量はパワーだぜ」


「はいはい」


「楽しみだなァ」


「湖畔の街で育てるんなら取り込むんだ」


「うん」


「そうすると一部になっちゃうよ?」


「いいぜ」


「え」


「何でもいいぜ」


「ペットにするから何でも良いぜ」


「あーもう」


「あはは」


「笑うんじゃないよォ、もう」


エルフを飼う為なら一部にする事も構わない、それが一番だ。


一生俺と同じになる。


「はぁ、小屋は建てたよォ」


「やったぜ!」


「でもそこら辺に家があるのに小屋っている?」


「あ」


そこで飼えば良いよな、今気付いたぜ。


えへへ。

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