閑話445・『えさきめりゆう2』

えるふのえさがきまったのであんしんする。


ふふふふふふ、やったぜ。


「いいなぁ」


「ん?」


「いやいや、エルフの餌はァ?」


「エルフだぜ」


「ダークエルフの餌は?」


「エルフだぜ」


「ハイエルフの餌は?」


「エルフだぜ」


「人間の餌は?」


「エルフだぜ」


草花の絨毯の上を転がりながら答える、当面の悩みが解消されたので気が楽になった。


そう、自分を肯定出来る材料を得た事は喜ぶべき事だ、いや、それは違う。


大事な存在のご飯がわかった、それが嬉しい。


「キョウ、良かったねェ」


「何がだぜ?」


「餌が決まって良かったねェ」


「おう」


「心配事が無くなって気が楽になったでしょう?」


「うん」


「まあ、餌代も必要無いしね」


「それだけじゃないぜ、家族は同じ食卓を囲むんだぜ」


「は?」


「ペットも家族だから同じモノを食うんだぜ、エルフっ」


「………」


「どうした?」


どうして赤面してるんだ?


当たり前の事だぜ。

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