閑話441・『餌ルフ2』

エルフを飼いたいならエルフの世話をしなさいよと言われる。


家畜を飼育していた経験があるけどやや不安なので不満の声が出てしまう。


「えぇえ」


「私は世話をしないからね」


「う、ん」


「世話をしなくなっても世話をしないからね」


「うぅ」


「しないからね」


「わかってるって」


「わかってないから言ってるんだけどねェ」


「ふん」


「じゃあ餌は?」


「え」


青空の下で停止する、餌――――――――――えさ。


えるふはなにくう?えっと、あれぇ。


「え、えるふの、えるふに、えさぁ?」


「そりゃ生き物だからね」


「えるふ」


「飼っても良いけど餌はどうするの?」


「え、るふの」


問い詰められる、しってるはず、えるふがくうもの。


えるふはえるふをくう。


えさはえるふだもんな。


「えさは、えるふだろ」


「エルフにエルフを食べさせるの?」


「あ、そ、う」


「同族食いだ、ぷぷ」


「う、ん」


これでだいじょうぶ?

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