閑話427・『こや2』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『何処までも小屋、こや、こやがあったのに、こやでえるふをかうかうかうかうかうかうかうかう』
『飼う、飼う、かう、羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化』
『えるふやしすたー、かみのせいぞうぶつ、うかすると天使になります、てんしになるともっとおいしい』
「そうだけどそれは危険だよ」
「聞こえてるのキョウ?」
『こういのまものをそだてるとあくまになります、うかするとあくまになります、おいしいです、それもおいしいです』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『何処までも小屋、こや、こやがあったのに、こやでえるふをかうかうかうかうかうかうかうかう』
『飼う、飼う、かう、羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化羽化』
『かみのけんぞくはうかをしててんしかあくまになります』
『ぜんしゃはなりあがり』
『こうしゃはなりさがる』
『てんしはたべたことがない』
『そこらへんにいない』
『ざいりょうはある』
『だからそだててつくる』
『そのためのこや』
『だいじなこや』
『だれがこわした』
『おれのこや』
私の声は届かない、延々と同じ言葉が響き渡る。
確かな目的を持って声を響かせる。
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋小屋』
『えるふをてんしにするこや』
「おれのこや」
最後の一言は耳元で囁かれたように不気味だった。
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