閑話421・『はらのおとのうりょく2』
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
お腹が鳴る音にしては轟音であり世界を畏怖させるような独特のソレ、お腹を擦る。
エルフ食いたい、あっちに戻ったら食べよう。
沢山食べるね。
「えへへ」
「育ち盛りだ」
「キョウよりおっぱい大きくなるぜ」
「まあ、体は一つだから成長は同じだよ」
「……小さい胸と大きい胸を両方楽しもうと思ったのに」
「それは残念だねェ」
「うん」
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
ぐきゅるるるるるるるうるうるるううううううううううううううううううう。
「えへへ」
「か、可愛くしても空腹さが伝わって来るよォ、エルフ食べたいの?」
「お?」
ベッドの上で上半身だけ起こして笑う、この音はエルフを引き寄せる効果がある。
俺の体に無駄な所はありません、効率的な生き物なので。
「お腹を鳴らすだけでエルフを引き寄せるんだもんねェ」
「あつまれみんな大集合」
「た、食べられる為にねェ」
「こっちの水はあーまいぞー」
「しかし凄い音だねェ」
「…………育ち盛りだからな、にやり」
「こりゃあっちの世界に戻ったら大変だねェ」
何が?
エルフが減るだけだ。
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