閑話415・『ベッド崖2』
このパターンは珍しい、私は膝を抱えるようにして丸まっている、ベッドの上で。
横に腰掛けたキョウ、重みでベッドが軋む、シーツに波が広がる、さわやかな笑顔で話し掛けて来る。
「ご機嫌はどうだ」
「去れ」
性格が悪い、しかもグロリアと同格、その認識をしたキョウに冷たく言い放つ。
困ったような顔をするキョウ。
「キョウ、何を怒っているんだぜ?」
「んふ」
「いたたたたたたっ」
太ももを捩じるようにして指先で虐める、キョウは涙目になってベッドからずり落ちる。
それを見下す、ベッドの端までイモ虫のように移動して顔だけ出して見下す。
性格が悪いから見下すの似合ってる?
性格が良いキョウは見上げるの似合ってる?
涙目じゃん。
「キョウ、可愛い」
「いてて」
「もうベッドに上がって来ないでねェ」
「あん?」
「そうやってあんあん喘がられたら五月蠅くて眠れないから、ぷふふ」
「こ、これは悪態の方の」
「上がって来るな」
「う」
「来るな」
睨む。
グロリアと同格とか認めなれない。
「うぅ、ぐす」
「あ」
「うあああああああああああああああ、バーカ、バーカ!上がらねぇよボケェ」
「ぁぁ、ご、ごめ」
「死ねっ」
土下座したよォ。
ぐすん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます