閑話368・『コロコロころころす2』
「ぽんぽん痛い、けぷぅ」
『……食べ過ぎだけどエルフだから今回は大目に見るよォ』
食べ放題かっ、久しぶりにエルフを大量に食べたのでお腹がパンパンだ。
前までは部位にこだわりは無かったが耳が一番おいしく感じられる、こりこり。
珍味、大人になった?
「吐きそう」
『我慢なさい』
「美少女のボテ腹かぁ、けぷぅ、需要があるぜ」
『中身がエルフの死骸だと知ったら大概は逃げるよ』
「チッ」
『真実だからねェ』
「けぷぷ」
『割と醜い』
「嘘だろ、今日も可愛いねって言え」
『キョウは可愛いねェ』
「ん?」
コロコロ、立ち上がろうとするがバランス的に無理、ベッドの上を転がる事になる。
コロコロ、コロコロ、このお腹は沢山のエルフで出来ています、ふふ、俺の赤ちゃんとして産まれる?エルフだったのにエルフを食べる生き物として。
「エルフ美味しかったなァ、また食べたいなァ」
『そう』
「どうしてあんなに美味しいんだろう、何かヤバい成分でも入ってるのかな」
『天然由来のものだよ』
「ぷぷ、なにそれ」
『体に良いって意味だよ』
「え、こんなにお腹一杯で苦しいのに体に良いわけねーぜ」
『何処から突っ込めば良いのか―――困った子』
「?」
何処でも好きに突っ込んでよ、突き刺してよ。
エルフの死骸が出て来るだけ。
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