閑話366・『自分にセクハラしたら殺される2』

男の人を口説いて路地裏に誘い込んで捕食。


女の人を口説いて路地裏に誘い込んで捕食。


子供を捕食、大人を捕食、老人を捕食、人外を捕食――――――――――――あー死臭がエグい。


死神の気配、死神の住処。


「もぐもぐもぐもぐもぐ」


『か、狩場を変えようよォ』


「ここお気に入り」


『お気に入りの何も死臭が凄いよ、気付く人は気付く』


臭いでは無く死の気配、明らかに異郷の気配、この世界から断絶された空間を構築している。


通路の隅に固まっている苔も何処か錆のような色合い、キョウの世界。


恐ろしい。


「ん?」


『話聞いてる?』


「苔の話だろ?」


『ひぃ』


「どうした」


『ち、知能指数が……知能指数が』


「痴脳指数?」


『あながち間違いじゃないけどね』


「穴ガチ?」


『……バーカ、バーカ』


「んな?」


どうしてこうも下品で下卑た発想が出来るのか自分ながらに不思議だ。


お、お嫁さんにはある程度恥じらいが欲しいよォ。


うぅ、あと人の言葉を曲解しないでェ。


「エロい事を言うキョウはエロい」


『言ってないからね』


「穴ガチ!」


『言ったけど言って無いっ』


「イッたけどイって無い……」


『ぶん殴るよ』


久しぶりにすっきり。


ぶん殴ったからねェ。

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