閑話340・『ドブス美少女2』
「色々覚えたな」
「散々だよ、キョウのお陰で」
キョウに虐められると自分のプライドが根こそぎ奪われるような感覚になる。
顔を赤らめて恥じらう様な言葉でも平気に口にして命令して来るキョウ、何処か軽やかに、何処か楽しそうに。
「おちんちん」
「うぅ」
「ぷふふ、情けない恰好」
「ひ、酷いよキョウ」
口では抵抗しても体は正直に命令通りの『芸』をする、もはやこの体は私のものでは無くキョウのもの。
二人は結局一人なのだから容易に支配出来る、そして容易に辱めて貶める事が出来る。
私は心の奥の奥でキョウに支配される喜びに酔っている。
「ほれほれ」
爪先でキョウに顎を小突かれる、意地の悪い笑み―――――――――グロリアに似ていて、私に似ている。
二人の教育がキョウを生み出した、足の甲に頬を擦り付ける。
「顔だけ可愛いよ」
「う、嘘」
「んふふ、もっと擦り付けて」
「う、うん、キョウ、こ、心は?」
「あん?」
「私の心は、可愛い?」
「ドブスの方じゃね、ふふ」
「あ」
「俺の為に誰でも犠牲にするんだもん、性格ドブスだろ?」
「――――――」
否定は出来無い。
貴方の為に誰でも殺す。
誰でも奪う。
だから笑う。
「はい」
その通りだもの。
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