閑話314・『無限食料2』
死肉を貪り腐肉を楽しみ生肉を噛む、どちらにせよ人間の死体は餌である、どのような状態になってもお腹に入れる。
お尻を振りながら死肉を貪るキョウ、まあ、美少女だからねェ、ほいほいついて行ってパクパク食事、ナンパして食われるとかね。
まあ、遺伝子を後世に残すって意味ではキョウの中の細胞の一つになるってのは正解でしょうに。
子を残すより遥かに後世に伝えれる。
「うまうまうまうま」
『食えー、食うのだー』
「うるせぇなオイ」
『いやいや、しかしエルフじゃないのに……意思ある生き物なら栄養になるけどねェ』
「ふーん」
あまり下位な生き物は意味が無い、それこそエルフ以外の亜人やら高位の魔物とかねェ、そいつ等はとても良い栄養になる。
でも本当はエルフだけ食べてれば良いんだけどねェ、あれは完全栄養食だからね。
エルフライダーの主食ってよりはあれしか食べられ無いはず……だった。
思惑が重なって悪食になったけどね。
「もぐもぐもぐ」
『ネズミが様子を窺ってるよ』
「ネズミも食う」
『……まあ、好きにしなよォ』
「餌を食ってたら餌を食いに餌がやって来て餌になる」
『うん』
「ずっと食える」
『無限機関だ』
それに気付くとは……でもどんどんネズミ肉率が多くなって最後はネズミの死肉にネズミが群がる事になる。
量は変化しなくても質が変化する、だから無限じゃないよ。
気付くかな?
「もぐもぐもぐ」
『落ち着いて食いなァ』
「うん、ゆっくり食うとネズミがどんどん来る」
『うん』
「無限以上に食える」
『それは勘違いだよォ』
ふふ。
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