閑話304・『お臍は鍵穴、体は宝箱、中身は赤ちゃん2』

ベッドの上で寝転びながら宝箱の具合を確認する、鍵穴は新鮮で若々しくプニプニしている。


ずっと弄繰り回してるので周辺ごと赤く染まっている……それが楽しくてもっと虐める、もっと弄る。


こんな綺麗な色合いでは無く弾けた柘榴のような有様になって欲しい。


へへ。


「どうしたんだぜ」


「オヘソぐりぐり止めてェ」


「やめないぜ」


完全に絡み合っている、絡み合いつつキョウのオヘソを突く、楽しい、嫌がる姿が楽しい。


喜ぼうが嫌がろうが俺は楽しい。


中身はなぁんだぁ。


「ぐりぐりぐり」


「開封されても中身のお宝はもう出てるからねェ」


「何処に?」


「目の前に」


「俺かぁ」


「その通りですお嬢様」


「……ぐりぐりぐり」


「ひゃん」


道化めいた芝居、そんな事はどうでも良い、グロリアの言葉に従っていると何もかもが満たされた気持ちになる


なけなけなけなけ、しかしこいつの中身が俺なのか?


俺の中見はがらんどう。


「♪」


「ひゃん、いたたた」


「ぐりぐりぐり」


「ど、どりる」


「削岩機です」


「わ、私のオヘソは硬く無いよォ」


「知りません」


知ってる、無駄に柔らかい。


剥き出しの臓器の癖に。

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