閑話300・『あかさんいらぬ2』

「おちんちんおちんちん♪」


「――――――――――――」


キョウが恥ずかしがらずに出来るようになれば成功だけどまだ羞恥に赤く染まっている、その感情が邪魔なのに、もう。


躾が終わった後に床に寝転んでキョウのお腹を突く、きゃわいい、むにむに、ぷにぷに。


筋肉質ではあるが女性特有の柔らかさもある。


「ここで赤ちゃん作るんだぞォ」


「ど、どうしたの、突然」


「ん、お腹に耳当ててるの、赤ちゃんいねぇ」


「いないよ」


「赤ちゃんいないかなぁ」


「お、オヘソをグリグリしても出て来ないよォ」


「ああ、ここ、鍵じゃないんだ」


「どーゆー意味?」


「宝箱は母体で、オヘソは鍵穴なの、宝物が赤ちゃん」


「あー」


グロリアの教育、とてもわかりやすい、赤ちゃんは宝箱の中身、母体は宝箱、煌びやかな存在。


だからみんな赤ちゃんが欲しいんだろ?自分って宝箱の中身がどれだけ高価か知りたくて。


あれ。


「そ、それは無いんじゃないかなァ」


「どうして無いの」


「ええぇ」


「どうして無いの」


グロリアはあると言っていた、彼女の言葉は絶対だ。


宝箱に中身が無かったらそれは箱だ。


箱は人では無い。


宝箱も?


「だったらキョウと私で赤ちゃん作って確認しようよ」


「やー」


「うっ、傷付く」


「キョウは俺だけのキョウだから赤ちゃんにあげない」


そもそもキョウの宝は俺だろ。

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