第455話・『ボス戦より自分にセクハラ、じい』

俺と私と一人と誰かを抑え込む、お前達はみんな愛する俺なので一番愛される俺に従えカス。


いよいよ光景がおかしくなって来た、重なり合った地層を見て首を傾げる、相手は錬金術とこの施設を使って何か加工している?


山の大きさからは……人知を凌駕した光景、ササの知識を読み取る、視認出来るもの、感知出来るものでも相当だ、そう、あらゆる鉱物が『非常識』に入り組んで存在している。


……ビスマス、アンチモニー鉱、水銀鉱、鉱、錫、鉱、亜鉛鉱、鉄鉱、硫化鉄鉱、クローム鉱、マンガン鉱、タングステン鉱、モリブデン鉱、ヒ素鉱、ニッケル鉱、コバルト鉱、ウラン鉱、トリウム鉱、リン鉱、黒鉛、石炭、亜炭、石油、アスファルト、金鉱、銀鉱、銅鉱、鉛鉱、可燃性天然ガス、ほたる石、石綿、石灰石、ドロマイト、けい石、長石、ろう石、滑石硫黄、石膏、重晶石、明ばん石、滑石、耐火粘土、砂鉱……錬金術の力でこの人為的な地層を生み出している?深くなればなる程に『狂った世界』が広がる、これはレイの力?メスの力?


お姉ちゃんにもその力ちょーだい♪


「何を生み出して何がしたくて何なんだろうコレ」


『まあ、レイは魔物を生み出すのに材料が………ね』


「俺も魔物産みたい、じゅるる」


『う、産めるかなぁ、いや、産んだけど……オリジナルはどうだろ、でも勇魔とエルフライダーは共通点多いから』


「産む」


『まあ、落ち着きなよ』


「うむ」


『え、今のどっち?うむ?産む?』


「おしえなーい、バカにするぜー」


『も、もう』


「牛さんだぜェ、牛乳飲ませろー」


『やん、セクハラ』


処理段階で副生成されたズリやスラグやカラミも山のように転がっている、どの商売人が訪れても必ず金目の物を見付けられる夢の楽園、しかし俺からしたら不気味な光景でしか無い、自然では無い、人為的、人工的。


ササの知識が何かしらの答えを模索している、そういえば………あの鎧……装着していた人間の残滓によって『そこそこ』の動きをしていたが鎧そのものの精度も高かったなあ、主に使われている金属だが…あれを量産しようとしてるとか?


様々な鉱石に様々な錬金術を付与して新たな魔物を?うーん、当たっているようで遠い様な気がするぜ。


「牛さん、母乳飲ませろ」


『私はキョウのお母さんではありません』


「嘘だ?!」


『ホントだけど!?』


そんな寸劇を続けていたら目の前に巨大な金属性の扉っ。


「うわ、ボス戦じゃん」


『うわ、セクハラを普通に流したよォ』


ふふふ。

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