閑話276・『お嫁さんになるわけねぇだろ死ね2』

縛られた人形は俺のもので……目覚めるまで太ももを触ったり瞼を舐めたり散々なぶる、いや、愛撫する。


だけど起きないのは研究職特有の寝る時は寝るスイッチ、なんだかつまらねーな、むにむに、無い胸を擦っていた時に起床する。


黄金の瞳、覇者の瞳は狼狽えてはいない。


「祟木♪」


「―――――まさか一寝入りした途端に腕と足を固定されてベッドの上とは……予想していなかったな」


「んふふ、可愛い」


縛り方はちゃんと学んだもの、独学でして自分自身を傷めても仕方が無い、馬乗りになる際には勢い良く、ロリの身には辛いだろうが思えば柔らかいから衝撃を吸収するよなぁ。


見詰める、見下す、下僕は見上げる。


「痛く無い?」


「……どのような意味合いでこれを?」


「んー、俺の相手をしないで、お仕事してたから」


「してたから?」


「ふざけるんじゃないよ」


どうして俺を無視するんだろう、お前にはずっと俺を思考して俺を想って時に俺に振られて惨めに泣きながら捨て無いでと強請って欲しいのに。


お尻で何度も跳ねるようにして踏み付ける、可愛いお尻に踏まれて死ね。


ぷにぷにお腹とぷにぷにお尻はどっちが強い?死ねばわかる。


「うっ、あ」


「少し頭が良いからって、バカにしないでよね」


「して、ない」


「じゃあ無視しないでよ、お仕事しないでよ」


「か、可愛い要求だね」


「あん?」


それをバカにするって言うのに、顔を寄せる。


小奇麗で覇気に満ちた―――そう思考した瞬間に唇を奪われる。


「ん」


「――――!?」


「お仕置きしてくれるんだろう?未来のお嫁さん」


一部が偉そうに囁く、透明な橋は二人の感情を告げている、唾液の橋。


三日月に笑う。


「さあ」


なんでお前如きに。

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