閑話250・『むすめみたいになったおれのめをえぐる2』
説教をしようとしたら即座に睨まれた………ベッドの上でヌイグルミを抱えていたキョウ、投げ出して睨む。
まるで敵のように。
「吸え」
「……キョウ、座りなさい」
「え」
「……はぁ、何処から教育したら良いモノか悩むな」
「うるせぇ、吸え」
「っっ」
白磁の肌に桃色のソレ、強制的に抱えられるようにして………強烈な命令、他の一部ならある程度は抵抗出来るだろうと思う。
しかし自分にはそれが出来無い、強烈な信号、甘い味が広がる、甘い味が広がってしまう、どうしてこんな事になったのだろうか?
キョウ。
「きもちいーよ」
「ぷは、き、キョウ」
「舐めて、しゃぶって、じゅうりんして」
「え」
「祟木が俺を苛めるの、んふふ、たのしーぞ」
腕を掴まれる、即座に支配される………元々この体はキョウの肉体の延長戦でしか無い、それはわかっている、わかっていたはずなのに。
キョウの瞳に指が触れる、見たくない、これから先は嫌だ、いやだ、絶対に良く無い事が起こる、絶対に。
キョウはそれをする子だもの。
「おめめ、抉る?」
「や、やめ」
「おめめ、抉ってェ」
「あ」
それはまるでサクランボを潰すかのように単純で簡単で―――非力な自分でも出来る程だ。
絶叫、どっちの絶叫?
「ぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ」
「きょう、なんで」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ」
痛みで泣くキョウ、痛みで泣く自分。
痛みで喜ぶキョウ。
「いじめて」
「い、いやだ、やめて」
いやだ、いやだっっっ。
やめてくれ。
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