閑話248・『むすめみたいになったおれのめをえぐる』

母乳を与える行為が自覚を促す、まあ、俺も母親だからなぁと冷静になる。


しかし娘にはやらずに一部や母に与えてるってのが面白い、灰色狐の次は祟木だなああ、んふふふふふ。


「吸え」


「……キョウ、座りなさい」


「え」


「……はぁ、何処から教育したら良いモノか悩むな」


「うるせぇ、吸え」


「っっ」


お人形のように整った祟木の腕を引っ張って胸に押し付ける、灰色狐はくーんくーんって甘えるようになったぞ、お前もそこまで落ちぶれろ。


吸わせる、頭を抱えるようにして吸わせる、口元に寄せれば自動的にちゅーちゅーする、んふふ、それだけ魅力的って事だよな?喜びで踊りたくなる。


踊り狂いたい、何処までも何処までも踊り狂ってエルフを食べたい、ああああ、食べたい、ちゅーちゅー、吸われた分エルフを食いたい、何処にいるんだろう、俺の餌エルフ。


「きもちいーよ」


「ぷは、き、キョウ」


「舐めて、しゃぶって、じゅうりんして」


「え」


「祟木が俺を苛めるの、んふふ、たのしーぞ」


呆けた天才学者に指針を与える、そうだ、それがいい、それが一番だ、黄金色のお前が白痴になる様を俺は期待している、おバカになぁれ、おバカになぁれ。


顔面を蒼白にさせて唇を震わせる祟木、俺の可愛い王子様、命令がわからないのだろうか、腕を握る、そのまま俺の目に……指先を立てて、そう、そのまま、めりめりめり。


「おめめ、抉る?」


「や、やめ」


「おめめ、抉ってェ」


「あ」


視界が片方消える、片方、失われた世界と溢れ出る血。


失ったものは世界半分、得たものは怯えて震える祟木、可愛いロリ。


いたい。


「ぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ」


「きょう、なんで」


「あああああああああああああああああああああああああああああああああ」


痛みで泣く、痛みで泣く。


痛みで喜ぶ。


「いじめて」


「い、いやだ、やめて」


いやだ、いじめて?

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