閑話247・『娘のぼにゅうー』

苛め方を変えて見ようと思った、うん、だから灰色狐に『吸え』と命令した、ぷるるん、自分の胸を曝け出しながらこれで良いのだろうかと自問自答。


全く理解出来ていない灰色狐、そりゃそうだろう、子供は乳を吸うもので、母親は乳を与えるもので、逆転する事は無い、しかし俺は冷静に命令する、おもしろそうだから。


一部は命令に逆らえない、ほぼ強制的に『行動』させる事が可能だ、腕に意思を伝達すればその通りに動くように一部も……俺の肉体なのだから当たり前だ、灰色狐は顔を真っ青にさせながら俺を押し倒す。


お前の胸よりは立派だろう???まあ、ロリには負けぬ、グロリアにも負けぬ、『ロリ』とついてる奴らには負けぬ、灰色狐の犬歯が突き刺さりちょい痛い、ちくびー、んー、下手くそ、あほんだら、ぼけ。


一通り心の中で罵る。


「いててててて」


「ちゅ、き、キョウ、何をっ、え、何で?儂は」


「吸えー、吸えー」


「ひう」


また何かを言おうとしたので支配して行動させる、紅葉のような掌で揉みながらちゅーちゅーちゅー、黙ってれば可愛いのに、黙って無くても可愛いのに、反転した親子関係に満足する。


無理矢理押し付けて、無理矢理吸わせる、目を白黒させている灰色狐、状況もわからずに立場も奪われて愛娘の胸を吸う、反転したその関係に拒絶反応を見せているが………甘くて美味しい?


お前と同じ、だって親子だもん。


「ぅ、ぁ、ちゅーちゅー」


「あは、かーいー、灰色狐、良い子良い子」


「ちゅーちゅー」


「美味し?ね、美味し?」


キツネ耳を撫でてやる、むにゅ、潰れるソレの感触が心地よい、灰色狐は何も言わずに目を蕩けさせてまるで夢遊病者のように…………こいつはずっと孤独で生きて来た、ずっと家族を求めて生きて来た。


故にこのように愛娘に母乳を与えられる究極的な家族愛と究極的な倒錯関係に思考が壊されている、こわれろー、こわれろー、こわれろー、こわれろー、脳味噌スポンジになっちゃえばいいのに、んふふふ。


たのしー。


「んふふふ」


「きょう」


「なぁに」


「きょうの、おむね、ぺったん」


「うっ、母親に似たんだぜ」


「……おとこがよってこないから、このままが、いいのじゃ」


「母狐は寄って来るぞ」


「たたりぎは、よってきたらだめじゃ」


「嫉妬?」


「う、うん」


「へえ、素直なの、かわいい」


吸え吸え吸え。

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