閑話240・『母乳係の狐はどこに』
叱られた。
灰色狐の母乳にチェレンジする事になった、どうしてそのような事になったのかは未だに不明ではある。
祟木のソレをくわえながら不満を呟くと呆れるような声で祟木が俺をなだめる、そもそもここに無限に母乳が溢れる素敵ユニットがあるのにどうして?
「頼むよ」
「いいけど、けぷぷ」
「………灰色狐が紅葉おろしするのはそろそろ見飽きたからな」
「ちゅーちゅー、そうなの?」
「…………まあ、母乳係は交代ですれば良いだけの話さ」
「………灰色狐の母乳か……獣臭そう」
「本人の前で言わないようにな」
「?言うぜ」
「言わないように」
祟木にしては珍しく念を押すような言い方に少しだけ狼狽える、グロリアのいない日はこうやって祟木に『栄養』を与えられてスクスク育つ事にしてるぜ。
しかし祟木自体がロリだからそのロリ母乳を飲んでも成長しねんじゃね?一瞬そんな事を考えてしまうが母乳は母乳だろうと開き直る、んふふふふふふふ。
「吸うぜ、灰色狐のチッパイ吸うから安心しろ」
「はは、字面だけ見ると全く安心出来無いな!」
「………病気にならないかな」
「はは、知らん」
「………野生の狐だしな、怖いぜ、やっぱり祟木のチッパイで良いぜ?」
「キョウが良くてもな、授乳が原因で殺されるのは流石に笑えないかな」
「んー、じゃあ、俺が灰色狐ぶっ殺してやるぜ」
にっこり、乳臭い空間の中で血生臭い言葉を吐き出す、ふふ…………キクタ辺りなら笑顔で誘導してくれるのになあ。
灰色狐……母親としての最大の役割も奪われてさらに愛娘の『ぶっ殺してやるぜ』発言、自殺しちゃうんじゃないだろうか……はは、流石に見るに耐えないぜ。
「落ち着け、可愛いキョウ」
「落ち着いてるぜ、祟木の可愛いキョウちゃんはよぉ」
危険な雰囲気を纏いながら瞳を細める、ここで灰色狐を具現化しての殺戮ショーか。
面白そうだけど色々と面倒だな、主に飛び散った肉片とか血とか、やっぱここ等で止めとこうか。
「キョウ………吸うが良い」
「うぷぷぷ」
「まさか乳首を押し付ける日が来るとは」
うぷぷ、うまい。
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