閑話126・『安宿の麒麟は主に狂う、兵器に改造される、おもしろい』
下僕に屈服させられるのは楽しい、安宿の一室で麒麟を具現化させて少し誘ってやったらこの様だぜ、両腕をシーツの上に固定されて口内を蹂躙されている。
力強いな、幼女の見た目でも中身は化け物か、何だかその事実がおかしくて喉を震わせて笑う、しかし小さな舌はそんな俺を許しはしない、おいおい、舌を噛んじまうぞ?
性欲に塗れた瞳は神に仕える聖獣のモノでは無い、色ボケしたガキは覚えたての性行に我を失っている、顔を真っ赤にさせて必死に俺を感じさせようとしている様が滑稽で笑える。
天井のシミを数えながらこいつって一途だよなと思う、そりゃ殺されかけたし脳味噌を侵して犯したけど今では俺の忠実すぎる一部だ、祟木を見習って欲しいぜ、あまりに忠臣過ぎるのも疲れる。
だからこうやって舌で遊ぶ事を覚えさせた、夢中だ、どれだけの年月を生きて来たのかは知らねぇけど猿じゃん、猿のように腰を振って猿のように顔を真っ赤にさせて何が聖獣だよ、何が麒麟だ、クソガキ。
幼く小さな体を何度も擦り付けて来る、自分の匂いを染み込ませようと必死だな、獣の哀れな性に同情しながら神の元下僕を注意深く観察する、四つの瞳は蕩けてしまって涙で溢れている、額にある二つの瞳が人外である証だ。
「ん、ごしゅじんさ、ま」
「んはぁ」
それ以上の行為は教えていないし知らない、こいつ等にとって人の営みは害悪でしか無い、麒麟は神に仕える下位神の中ではまだ幼く製造されてからそんなに時間が経過していない、勿論それは神にとっての時間だ、しかしそれ故にこいつには欠けている事がある。
性知識についてもそうだ、人間の姿でこうやって性行為に没頭する事は勿論経験が無く一度教え込まれたらそれこそ猿のように夢中になる、それ以上の行為を教える事はせずに舌遊びだけを執拗に叩き込む………しかしそれでは発散出来ない感情がある、それで苦しむ様を見るのが楽しい。
求めるだけ舌で応えてやる、鼻の穴を舐めてやると呼吸が出来ずにすぐに狼狽えるので実に面白いぜ、既にこの行為が始まって一時間は経過しているが麒麟の感情は昂るばかりで止まる事を知らない、でも教えて上げない、ソレの発散の仕方を知らないまま調教して壊してやる、ふふ。
「はぁ、言って、褒めて」
「ぁぁ、美しいです、天上に輝く星ですら貴方の前では価値の無い石ころです、はぁはぁ、美しい、可愛らしい、ぁぁ、見ていると、そのお姿を見ていると胸が苦しくなるのですっ」
「もっと褒めて気持ち良くしてよ」
「わ、我のご主人様に比べたら天上の神も己の姿に恥じて自害するでしょう、貴方様の美しさに並ぶモノなど未来永劫におりませぬ」
「んふふ、言い過ぎぃ、良い気持ち、嬉しいよ」
「はぁぁ、それは良い事です、それは良い事ですぅ」
麒麟は俺の胸に自分の頬を擦り付けながらうっとりとした顔で呟く、もはやかつての主に対して何の興味も無く天上と呼ばれる故郷にも未練が無い、こんな安宿の小汚いベッドの上で舌を絡ませて体を自由にさせるだけで思慕と恋慕と忠誠心が何処までも高まる。
神には知性があるのだ、恋慕を植え付けてしまえばこうも容易く支配出来るのかと改めて驚く、喜べグロリア、お前にはまだ教えるわけにはいけないけど神の眷属を俺の一部にしてやったぞ、つまりエルフライダーの能力は神の領域に届くのだ、んふふふ、これは良い発見だ。
蝋燭のオレンジの火が吐息によって気紛れに揺れる、申し訳なさそうに恐る恐る俺の胸に触れる、服は脱いでいない、そこまでサービスしてやるつもりは無いしグロリアに昨夜虐められた痕を見せるのは恥ずかしい、紅葉のような小さな手が胸に触れた瞬間にわざとらしく喘ぐ。
ビクッ、麒麟が手を引っ込めようとするので逆に掴んで胸に手を強く押し当てる、小ぶりだけど悪く無いだろ?ガキが遊ぶ玩具にしたら高級品だと思うぜ?涙目になって首を振る麒麟の意図が読み取れずに乱暴に胸を揉ませる、赤面した顔が中々にそそる、可愛いぞ。
「ふふ」
「ご、しゅじんさま、や、柔らかいです」
「脳味噌を侵して犯してやったのにこんな事で赤面するのかお前、初心なんだからあ」
「も、もうしわけ」
「嫌いじゃ無いよ、逆に遠慮が無くなったら少し寂しいかな?どう?」
「ご主人様の体は何処も柔らかくて良い匂いがします………我は気がおかしくなりそうです」
「それ以上おかしくならないよ、んふふ、脳味噌が俺の血液汚染されて『正常』になったんだからな、異常では無いぜ」
「ご主人様の一部になれて幸せです、ほ、本当に今までの生が何だったのかと―」
「お前は俺に出会って初めて生きる事を知ったんだぜ、今までのお前は死んでたんだよ、そうだよな?」
「は、い」
「おいで、もっと虐めて、もっと苛めて、麒麟に遊ばれるのスキ」
「ぁぁ、ありがたきお言葉」
こいつは神とやらに対抗する兵器に改造しよう、肉体も心も魂も全て、どんどん俺を食らって成長しなさい?
大きくなぁれ、俺の二人の母親とやらを蹂躙出来るぐらいにね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます