成人式について

 みなさんご無沙汰です。Myです。

 この度、成人式を迎えました。


 成人式で端的に思ったことは、テンプレとしていたと言うことです。

 式辞中は、市長など「二十歳、おめでとう! 以前までは二十歳から選挙権が持てましたが、年齢引き下げられました。でも、投票率少ないからちゃんと投票しろよ」って話でした。


 前置きはさておき、そこでテレビなどで取り上げられて度々言われてる「新成人の新たな門出」という言葉があります。

 その言葉は、きっと社会に出た社会人たちがめでたそうに考えた言葉なんだと僕は感じました。

 僕だけかもしれませんが今、成人式を終えて率直な気持ちは哀しいと不安で心細いと言うことです。

 きっと今まで慣れ親しんでいた未成人という言葉が、その日を境に成人と慣れない漠然としたものに変わったからなのでしょう。

 他にも色々あります。


 例えば、成人式を迎えたことで自分が育んだ場所、土地、地域からの繋がりが無くなってしまった。そう思います。


 育った地で小学校の入学卒業、中学校での入学卒業、高校の入学卒業と幾度もある門出の中で友人や先生との別れの際に「またね」と言えます。

 またねとは、「また、会えるからね」と意味合いがありますが僕はそれを「(成人式ならみんな集まると思うし)またね」と付け加えていました。

 そして成人式、懐かしい顔触れでのまたねの日が来て、成人式から同窓会の流れまで楽しく過ごしました。

 その後、同窓会が終わると二次会に行く人や帰る人でわかれます。

 僕は、二次会のノリは苦手なので帰る方を選び、わかれました。

 その時、「またね」と言って解散しましたが帰り道に考えました。

 口上では「またね」と言いましたが成人式やみんなで集まれる機会がなくなった今、「またね」とは恐らく、その意味を果たさないのでしょう。

 個人では集まることもあると思いますが、クラスで集まるようなことはもうないのかもしれません。

 そして未成人で育った地域から成人式を経て旧友も地域も繋がりを切られた後、なにも残るものはないんだと思います。


 成人式を迎え、育んだ地でやることはもうない。

 成人式があるから、またみんなで集まると思った成人式はもうない。

 また僕は、地元を離れる人間です。

 成人式が終わると地元に戻る理由も、旧友に会う理由もありません。


「新たな門出」と祝われる成人式。

 子供の頃、成人式ってめでたいモノなんだとぼうばくと思っていた僕は、成人式を迎えて不安なモノだと思いました。

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