一人の女性が、雨のなか傘もささずに歩いています。その女性は、失恋して泣いているようす。
別に冷たく振られたとか、遊ばれたとか、そんな不幸は無くて、相手も優しく紳士的に彼女に対応したみたい。それでも、やっぱり失恋は痛いんだね。
そんな時、彼女はケーキ屋さんを見つけます。そこで彼女は優しくて意地悪な彼に出会うのです。
そして、彼女の恋の歯車はぐるぐると回り始めます。
ケーキ屋さんの彼の秘密。まさかの告白。
甘いだけではない恋物語。
可愛らしい絵本が鍵を握る、ヒロインの恋はどうなるのか。
とても甘い愛の魔法。貴方もこの物語を読んで感じてくださいね。
ちなみに、キャラクターでは、ビス君とジェントルマンな塩君が私のお気に入りです。(塩君とは、勝手に私が呼んでるだけ)
このキャラクター二人の目線でのお話も面白そうだなって思いました。
ビス君、私も触ってみたいです。
クリームのような優しい文体と、綿菓子のような杏樹に癒されているうちに、気が付いたら一気読みしてしまいました。
まず凄いなぁと思ったのは、物の例えが殆どお菓子で(しかも8割くらいケーキ)、そのおかげで読み進めるうちに次は何が来るかなというわくわく感を煽られました。
また杏樹にしても、魔法とか絵本の世界とか未だに信じてるの?という子供じみた夢を見がちなのですが、そういう部分からも彼女のまっすぐな純粋さを感じとれて、読みながら一緒に一喜一憂してました。
桂樹さん、こんなにまっすぐに想いぶつけられたら……(ノ)´∀`(ヾ)
ケーキよりもちょっぴり甘々ではあるんですが、最後までニヤニヤさせていただきました、ご馳走様です!
今日は塩シュークリームとモンブラン食べようと思います!
幼い頃に読んだ童話の世界に憧れ、お菓子作りの道を目指す女の子・杏樹が主人公。
彼女と謎めいたパティシエ・珪樹の間に起こる出来事は、決して甘いお菓子のようなものばかりではないけれど、物語全体を流れているのは、各話の冒頭にはさまれる「魔法使いのケーキ屋さん」という童話ともあいまって、杏樹が素直な気持ちで焼いたケーキを思わせる、ふんわりと優しい雰囲気で、おいしそうな匂いまで画面を通して伝わってくるようです。
何故か杏樹限定で意地悪になる珪樹が、いったいどんな屈託を抱えているのか。
そんな珪樹に突きつけられた、とある「難問」に、杏樹はどんな答えを出すのか。
杏樹と一緒に珪樹に翻弄されながら、あなたもぜひ、この謎解きに加わってみませんか?
そうそう、珪樹の相棒、シマリスのビスくんも可愛いです。もふもふされたい。