拝啓、ゴミ捨て場にて その5

 久しぶり、になりますね。

 この世界のとても強い方に、そっちの様子を見せてもらってから、もうかなりの時間が経ってしまいました。

 私の状況が変わっていないことと同じように、お父さんとお母さんが抱いている気持ちも変わらない、いえ、以前よりももっと辛い状態なのかもしれません。

 あの時、私はそちらの映像を見ただけで、お父さんたちとは何一つやり取りを交わせなかったので、そうなっていたとしても当然でしょうね。

 帰る手がかりを探すため、周囲の人達が動いてくれるのは嬉しいですし、私自身も少しずつ取り組みは始めています。……皆のそれと違って、てんで役に立っていない点が悲しいですけれど。

 ……今回のお話は、あまり楽しい物ではありません。

 良い意味でも悪い意味でも、決して忘れてはならない出来事ではありましたけどね。

 世界最強の存在に四天王、そして、私と同じ世界の人。

 色々な人達が絡み合った結果を、これから先のお話で知ってもらえると幸いです。

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